プログラミング言語とは？フリーランスが身につけておくべき言語6選

AI技術や自動化の発展に必要不可欠とされるプログラミング言語。

新たな収入源を模索するフリーランスのなかには「なんとなく必要性を感じているけど、どの言語を学んだらいいの？」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、フリーランスが身につけるべきプログラミング言語とその理由をわかりやすく解説していきます。

企業に勤める会社員の方もこの記事に目を通すことで、プログラミング言語を学ぶべき理由をより深く理解できるでしょう。

プログラミング言語ってどんなもの？

まずは、「そもそもプログラミング言語がどのようなものか」を解説していきます。

プログラミング言語を一言で表現すると、人間の意図をコンピュータに理解させるコミュニケーションツールです。

人間が作った指示書であるプログラミングを忠実に守ることでさまざま役割を果たしています。

人間の言葉を理解できないコンピュータに対して、人間の意志を翻訳する言葉として利用されている概念がプログラミング言語です。

プログラミング言語にはなぜこんなに種類がある？

すでに200以上の種類があるとされるプログラミング言語ですが、なぜそれほどまでのレパートリーがあるのでしょうか。

その答えは、IT技術の発展によってコンピュータができることが増え、その構築に適したプログラミング言語のパターンが増えているためです。

一昔前までは画像や文章が並ぶものだったホームページも、チャットやリンク、クリックなどのユーザーの動向に合わせた動作といったさまざまな機能が付け加えられています。

これらの技術の発展に合わせるように、プログラミング言語も多様化しているのです。

スクリプト言語とコンパイラ言語

数あるプログラミング言語ですが、スクリプト言語とコンパイラ言語に大別されます。

先ほども触れたように、コンピュータは指示系統であるプログラミングと、理解できる言語がなければ機能しません。

スクリプト言語は、コンピュータが人間が使う言葉を都度翻訳しながら稼働し、コンパイラ言語はある程度翻訳しながら稼働するという点に違いがあります。

コンピュータが解釈しやすい言語ほど人間は理解しにくく、人間が理解しやすい言語ほどコンピュータが理解しにくいためです。

そのため、目的が多様化し、適材適所のプログラミング言語を選ぶ必要が生まれたことが、200種類以上の言語が存在するようになりました。

プログラミング言語を使ってできることとは？

これまでに触れてきたように、プログラミング言語は適したOSがあれば利用可能です。

次のような例は、プログラミングが実用され始めている一例です。

• アプリケーション：Webアプリ、スマホアプリ、デスクトップアプリなど、プログラミングをもとにOS環境下で目的を達する働きをするツール
• システム開発：プログラミングを家電や通信機器の制御のために利用すること。IoT化が進み、オンラインに適したプログラミングへの需要が高まっている
• AI（人工知能）開発：回路分析や画像認識にプログラミングを利用する方法。一定の法則を見つけられるプログラミングを構築することで、工数削減や認識違いによるミスといったリスクに備えられる

適した環境さえあれば、プログラミングによって実現できることに制限はありません。

今後もAIによる集計や自動分析、またロボット開発などにより、効率化できる物事にプログラミングが利用されていくでしょう。

フリーランスにおすすめのプログラミング言語6選

ここからは収入源の拡大を模索するフリーランスに向けて、おすすめのプログラミング言語を紹介していきます。

参考書を購入するといった具体的なアクションを起こす前に、大まかな概要を掴むことから始めていきましょう。

フリーランスにおすすめのプログラミング言語1、JAVA

フリーランスにおすすめする1つ目の言語が、JAVAです。

プログラミングはMacやWindows、LinuxといったOSに依存しますが、JAVAはどんな環境にも対応する言語です。

JAVAを学ぶフリーランスは、「依頼者が使っているOSは無関係、JAVAを理解しさえすれば良い」といった形で学習を進められます。

またOSに依存しないことから、常に圧倒的なニーズを維持している点もJAVAの魅力です。

開発後間もないPythonの2倍ほどのシェアがあるため、「受注に繋げやすい言語である」と結論づけることもできるでしょう。

ただし、プログラマーとして稼ぐためには、長期的な視野を持ち続けることも重要です。

システム開発に向いている言語がJAVAであり、今後は自動処理に向いているPythonなどの言語が高いシェアを獲得する可能性も少なからず存在していることも把握しておきましょう。

フリーランスにおすすめのプログラミング言語2、Python

フリーランスにおすすめする2つ目のプログラミング言語が、Pythonです。

プログラミング初心者にPythonをおすすめする理由は、「構文がシンプルであること」と「ビジネスの将来性があること」の2つです。

イメージしたものを作るための知識を身につける必要があることは事実ですが、構文がシンプルである言語を選ぶことで効率の良い仕事が可能になるというメリットを手にできます。

「Hello, World!!」という文字列を表示したければ、プログラムに「print（Hello, World!!）と入力するだけです。

1991年に開発されて以来、機械学習を用いる人工知能の開発や自動のデータ処理、テキストデータの自動収集といった分野に活用されています。

ただし、プログラミング言語が優れているためではなく、ニーズが変化していることが要因であることも理解しておきましょう。

フリーランスにおすすめのプログラミング言語3、C#

フリーランスにおすすめする3つの言語が、C#です。

数あるプログラミング言語のなかでもWebアプリに活用されている事例が多く、理解することで仕事の幅を広げられる言語の1つといえます。

少しC#の歴史に触れると、もともと使われていたC言語がシステムの多様化に対応しきれなくなり、マイクロソフト社がソフトウェアの根幹である「.NET Framework」とC#を同時に開発しています。

そのため、高いシェアをもつWindowsOSを利用していれば、C#を活用できるシーンも増えてくるわけです。JAVAとの共通点も多く、「初心者が学びやすい言語である」ともいわれています。

フリーランスにおすすめのプログラミング言語4、PHP言語

数ある開発業務のなかで、「Webアプリケーションの開発に特化したい」という方におすすめの言語がPHPです。

PHP言語には「インタプリタ言語である、サーバーサイドに設置させるプログラムである」といった特徴があります。

その他のコンパイラ言語と比較してみると、動作確認にかける時間を短縮できる点がPHP言語の大きな魅力です。

また、PHPにはマークアップ言語のHTMLにデータ処理機能が加えられているため、事例の豊富さもお墨付きです。

無料のオープンソースであることもあり、多くの情報がWeb上に展開されています。

フリーランスにおすすめのプログラミング言語5、C言語

フリーランスにおすすめする5つ目のプログラミング言語が、C言語です。

先ほど紹介したプログラミング言語の型では、コンパイラ言語に分類され、「比較的コードが複雑」「手間がかかる」とされる言語です。

ただし、これからプログラミング言語を学ぶ初心者には、コンピュータの成り立ちや基礎を理解するという観点から非常に価値のある言語であることは間違いありません。

機械語やアセンブリ言語に次ぐレベルの処理速度をもっているため、現代でもメモリやハードウェアの構成に利用されています。

また、Pythonなどで使われる科学技術計算のライブラリもC言語構成です。

手間こそかかるものの、1972年に開発され、IT化の土台を作り上げてきた言語であるため、保守などの業務で使い続けられる言語であるといえるでしょう。

フリーランスにおすすめのプログラミング言語6、JavaScript

Webサイトやバックエンド、サーバーなど、条件を問わない言語として広く普及している言語がJavaScriptです。

プログラミング言語のなかでは歴史が古く、1995年にマイクロソフト社が使い始めたことをきっかけに、今では多くのWebサイトに活用されています。

PHPと共通する点もありますが、Webサイトに動きを演出する役割を担う言語がJavaScriptです。

ユーザーのクリックするという動作に対するポップアップや、マウスオーバーに対して画像を大きく表示するといった指示もJavaScriptによって成立しています。

ただし、条件を問わない利便性がある一方で、プログラマにはそれなりに深い理解が求められる点には注意が必要です。

条件に合わせられるフレームワークが用意されている、さまざまなブラウザに対応できるといったメリットがある一方で、見え方や動作に多少の違いがあるため、プログラマが調整しなければなりません。

プログラミング言語の選択を間違えないためのポイントとは

最後に、プログラミング言語の選択を間違えないためのポイントを解説していきます。

これまでに触れてきたように、数多くの言語が存在するため効率良く学ぶ必要があります。

ポイント1、メリットとデメリットを正しく把握する

プログラミング言語の選択を間違えないための1つ目のポイントが、メリットとデメリットを正しく把握するというものです。

メリットとデメリットとは、これまでに触れてきたプログラミング言語ごとの特徴だけでなく、フリーランスが言語を学ぶことで実感するものもあります。

一部ではありますが、フリーランスがプログラミング言語を学ぶメリットとデメリットは次のようなものです。

• メリット1、場所や時間にとらわない働き方を実現できる
• メリット2、空いた時間で副業をスタートできる
• メリット3、アイデアを仕事に活かせる
• デメリット、学習コストが高い

プログラミング言語を習得すること自体にデメリットはありません。

ただし、世の中にある多くのスキルのなかでも、「習得するためにそれなりのコストがかかる」ことが、プログラミング言語を習得する際のデメリットです。

独学で学習できる方もいますが、コミュニティに飛び込むという観点からもスクールに通うことも学習効率を高める1つの手段といえます。

ポイント2、目的にあった言語を選ぶ

プログラミング言語の選択を間違えないための2つ目のポイントが、目的にあった言語を選ぶというものです。プログラミング言語には、開発された背景と特徴があります。

それぞれの特徴と目的を紐づけることが、適切なプログラミング言語の選択するポイントです。

「ホームページ作成をする」、「稼げるフリーランスになる」、「今後ITの進化をイメージする」といった目的を明確にすることで、学ぶべき言語を明確にできるでしょう。

ポイント3、将来性のある言語を選ぶ

また稼げるフリーランスになるためには、言語の将来性を理解することも重要です。

世の中になされているさまざまな推測には、「2030年までにObjective-CやRubyが使われなくなる」といったものがあります。

そして、言わずもがなではありますが、使われなくなる言語を学ぶ時間は大きなロスになるでしょう。

もちろん稼ぐことがすべての目的ではありませんが、「どうせなら稼ぎたい」という方はプログラミング言語の将来性についても理解しておきましょう。

目的に合わせたプログラミング言語選びが成功のコツ！−まとめ

結論をお伝えすると、「目的に合わせること」が、適切なプログラミング言語を選ぶ最大のコツです。

ダイエットや筋トレと同じように、学習するための目的を作ることが重要です。

「フリーランスとして収入源を増やす」、「自分のアイデアを活かした仕事をする」など、明確なゴールを設定することを優先しましょう。

また、反対に学ぶ理由がない方は、無理をしないという選択をすることも重要です。

先ほど紹介したように、プログラミング言語の学習にはそれなりのコストがかかります。WebアプリケーションやAI、構文などプログラミングに対する関心をもち、自身がしたいことを明確にできれば、自ずと学習するストレスもなくなっていくでしょう。