結論からいうと、稼げるプログラミング言語とは需要の高いプログラミング言語です。
需要の高いプログラミング言語であるかどうかを決めるポイントは、次の3つです。
- R言語
- C++
- Scala
- Python
- Perl
①案件数が多い
案件数が多いということは、受注できる件数が多いということ。たくさんの仕事を受注できれば、稼ぎにつながります。
案件数の多い言語は、今後も安定して受注ができる可能性が高く、将来性もあります。
また、案件数が多ければ、内容や待遇の良い仕事を選べるため稼げる可能性が高くなります。
②スキルレベルが高い
スキルレベルが高い言語は単価が高くなるため、ひとつの案件で大きく稼ぐことができます。
また、スキルが高くないと使えない言語が使用できることで、エンジニアとしての価値も高く評価され、依頼数が増える可能性も高いです。
③人気がある
人気があるということは需要が高いということなので、安件数が多く単価が高い傾向にあります。
また、人気がある言語は多くの企業で採用されているため、エンジニアの募集も多く、採用される確率が高くなります、
さらに、人気のある言語は今後も需要が伸びていく可能性が高く、将来的にも稼げる見込みがあります。
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平均年収が高いプログラミング言語ランキング
稼げるプログラミング言語とは何かがわかったところで、平均年収が高いプログラミング言語ランキングをご紹介します。
1位:R言語
R言語は、統計解析に特化したプログラミング言語。
ほかのプログラミング言語とは異なり、データ分析にのみ使用されます。
平均年収額は、476万円〜753万円です。
円グラフや折れ線グラフなどのさまざまなグラフ出力をはじめとするデータ分析に便利な機能があるのが特徴。コードはそれほど難しくありませんが、統計分析などの知識が必要となります。
近年のビッグデータの活用や機械学習の分野の発展にともないR言語の需要は高まっています。
2位:C++
C++は、C言語を拡張したプログラミング言語です。
PCソフトの開発、モバイルアプリ、家電、ゲーム機、業務システムなどさまざまなところで使用されています。
平均年収額は、390万円〜635万円。
利用できる幅が大変広く、広い範囲で使えるメリットがありますが記述が複雑になりやすく、それなりのスキルが必要となります。
使うことができれば応用の効くエンジニアとして重宝されるであろう言語です。
3位:Scala
Scalaは、オブジェクト指数と関数型の両方を備えたハイブリットなプログラミング言語。
Javaでできることがすべてでき、Javaの後継言語といわれています。
平均年収額は、440万円〜608万円。
Java仮想マシンのJVM上で動かせるので、OSを気にした処理の必要がないのもポイントです。さらに、20年以上蓄積されてきたJavaのライブラリを活かせるので有効性の高い言語になっています。
4位:Python
Pythonは、WEB開発から人工知能の開発まで幅広く利用できるプログラミング言語です。
機械学習や計算機能のライブラリ、フレームワークが数多く用意されており、データ分析やAIの分野で需要が伸びています。
平均年収額は404万円〜624万円。
構文がシンプルで学びやすいので、初心者にもおすすめです。
5位:Perl
Perlは、CGIを実現するために開発された言語です。
数多くあるプログラミング言語の中でも長い歴史を持ち、開発当初から現在まで人気です。
平均年収額は、405万円〜595万円。
記述が簡単で習得しやすいので初心者にもおすすめ。コンパイル不要で処理が早いのが特徴。WEB開発やサーバー管理などに向いています。
案件数の多いプログラミング言語ランキング
続いて案件数の多いプログラミング言語ランキングをご紹介します。
Java
Javaは、C言語をベースに開発されたプログラミング言語です。
デスクトップ向けのアプリ・WEBサービスの開発・カーナビや家電の組み込み・金融システムの基幹システムなどさまざまなものに利用されています。
高い汎用性と環境への非依存性を持つ高性能な言語で、需要も非常に多いです。
JavaScript
JavaScriptは、WEBアプリやWEBサイト、スマホアプリの開発に使用されるプログラミング言語です。
環境構築不要で情報が豊富でWEB開発にも強いのが特徴。
HTML・CSSを勉強した後に学ぶ人も多く、初心者にもおすすめ。
WEBページに動きをつける場面などに使用されており、需要も多くなっています。
PHP
PHPは、WEBサービス、WEBアプリの開発に使用されるプログラミング言語。
世界中のウェブサイトの3分の1で使用されているWordPressもPHPで作られています。
構築がシンプルで簡単、HTMLに埋め込んで使用できるのが特徴。
簡単な内容のものからたくさんの案件があります。
C言語
C言語は、2009年に開発された比較的新しいプログラミング言語です。
軽量・高速・シンプルなのが特徴で、実用性が高く無駄がないことから人気があります。
Googleが推していることもあり、今後も安件数は伸びる見込みです。
Ruby
Rubyは、日本で開発されたプログラミング言語です。
WEBアプリケーション、ゲーム開発、ショッピングサイトなどさまざまなシーンで利用されている万能な言語。
コードが短く簡単に記述が可能で、日本語の情報が多く初心者でも学習しやすいのもポイント。
Windows、Mac、Linuxなどさまざまな環境で動作するため案件数も多くなっています。
初心者・未経験者向けのコスパよく稼げるおすすめプログラミング言語
続いて初心者・未経験者向けのコスパよく稼げるおすすめのプログラミング言語をご紹介します。
HTML&CSS
HTML・CSSは、Web系プログラマーが最初に勉強するプログラミング言語です。
HTML・CSSがわかれば簡単なWEBページが表示できるので、初心者・未経験者ならばまずはこの2つを勉強しましょう。
PHP
PHPは、正社員のエンジニアとして働きたい人におすすめのプログラミング言語です。
WEB開発に必ず入ってくる言語で、案件数も多くなっています。
学習難易度はそれほど高くないので、初心者から高収入の正社員エンジニアを目指す人におすすめです。
Ruby
Rubyは、学習難易度が低く初心者でも非常に学びやすいプログラミング言語です。
特にRubyのフレームワークである「Ruby on Rails」を使えば初心者も簡単にWEBサイトの構築が可能。
プログラミングで稼ぎたいけれど勉強には自信がない人にピッタリです。
JavaScript
JavaScriptは、凡用性の高いプログラミング言語で、特にWEBサイト作成やフロントエンド開発には欠かせません。
WEBサイト作成やフロントエンド開発は、フリーランスや副業で案件を獲得しやすい分野。
プログラミングでお小遣いを稼ぎたい人、フリーランスで自由にエンジニアとして働きたい人におすすめです。
Kotlin
Kotlinは、Androidアプリ開発ができるプログラミング言語です。
スマホアプリの需要は非常に高いにもかかわらず、開発できるエンジニアが少ないのが現状。
そのため、Kotlinを学べば、企業からのオファーも多くなり高収入が得られる可能性が高いです
Swift
Swiftは、iosの開発ができるプログラミング言語です。
Kotlinのios版ともいわれています。
日本ではAndroidよりもiosのスマホ普及率が高いため、iosアプリの需要は非常に高いです。
Swiftを扱えれば、Kotlin以上に企業からのオファーが多くなる可能性もあります。
今後の将来性が無いと言われるプログラミング言語とその理由
ここで、今後将来性がないといわれるプログラミング言語をご紹介しておきましょう。
せっかく学習するのであれば、将来性のないプログラミング言語は避けるのがおすすめです。
Objective-C
Objective-Cは、主にApple用に開発されたプログラミング言語です。
独特な記法でエラーやバグにつながりやすく扱いづらいといわれています。
現在は、ほとんどがSwiftに置き換わっています。
Perl
Perlは、クセが強く書きにくいことから現在はほぼ使われなくなったプログラミング言語です。
同じことはPythonでおこなえます。
VB.NET
VB.NETは、Windowsのシステムやアプリケーションを開発するためのプログラミング言語。
利用できる環境が限られていることから需要がなくなってきています。
VBA
VBAは、Excelマイクロに使用されるプログラミング言語です。
非常に用途が狭いのが欠点。
ExcelマクロはGoogle Apps Scriptに置き換わっています。
Ruby
Rubyは呪文のような記法で自由に書ける反面、他人には非常に読みにくいのが欠点。
Pythonのほうが使いやすいという声が多くなっています。
R言語
R言語は一時期、データサイエンスの分野で大流行しましたが、用途の狭さが欠点です。
同じことはPythonでおこなえます。
COBOL
COBOLは、初心者でも学びやすい簡単さが魅力のプログラミング言語です。
しかし、近年開発が求められているWEBアプリケーションやAI開発には向いていないため、需要がなくなってきています。
初心者・未経験者がプログラミング言語で稼げるまでの日数
初心者・未経験者がプログラミング言語で稼げるまでになるには、実際非常に多くの時間を要します。
一般的には、初心者・未経験者がプログラミング言語で稼げるまでの時間は、次のように言われています。
- 土台を学習するために300時間
- 仕事で稼げるまでに1,000時間
例えば毎日2時間学習するとすれば、土台を学習するだけで約5カ月かかります。
そして、プログラマーとして実際に稼ぐことができるまでになるにはさらに1,000時間が必要。
平日1日2時間、週末1日4時間〜5時間学習して約1年かかってしまいます。
必要な学習時間には個人差がありますが、必要なスキルを習得するためにはまとまった時間が必要であることがわかります。
初心者・未経験者のプログラミング習得におすすめの勉強方法
初心者・未経験者のプログラミング習得には、次の方法がおすすめです。
- アプリやWEBサービスを利用する
- 動画のプログラミング講座を受講する
- オンラインプログラミングスクールを受講する
- 対面式プログラミングスクールや専門学校に通う
プログラミングを学べるアプリやWEBサービスの利用は、手軽に利用できるのでおすすめです。
小学生向けから上級者向けまでスキルに応じてさまざまなアプリやWEBサービスが充実しています。
以下の点をポイントに選びましょう。
- 料金(課金のある・なし)
- 対応機種
- インストール数
- 専門家の監修があるかどうか
本格的なプログラミングを手軽に学びたいのであれば、動画のプログラミング講座の受講がおすすめです。
世界最大級のコースラインナップがそろうといわれるUdemyは、大手企業でも社員の学習教育に取り入れられています。
学習するにあたって、わからないところをすぐに質問したいのであれば、プログラミングスクールや専門学校がおすすめです。
やる気や集中力アップの面からは、対面式がおすすめですが、費用や通う手間などを抑えたい場合は、オンラインを選ぶとよいでしょう。
プログラミング言語を使ってさらに稼ぐための方法
プログラミング言語を使って、さらに稼ぐためには以下のような方法があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
プロダクトマネージャー経験を積む
プログラミング言語を使ってさらに稼ぐためには、プロダクトマネージャー経験を積むのがおすすめです。
プロダクトマネージャーは、企業のプロダクトに対する全体的な責任と最終的な決定権を持つ、会社の利益をつくるための重要なポジションです。
上流工程での実績に加え、マネジメント経験も必要。市場価値が高く将来性もあります。
プロダクトマネージャーとしてキャリアアップをはかるためには、コードを習得してまずはテクニカルプロダクトマネージャーを目指します。
さらに分析力を磨いてUXの知見を身につけましょう。
大規模案件の開発経験・フレームワーク経験をする
プログラミング言語を使ってさらに稼ぐ方法としては、大規模案件の開発経験・フレームワーク経験をすることもあります。
大規模案件の開発経験があるということは、スキルが高いエンジニアであると見なされるため、収入アップにつながります。
また、フレームワーク経験も収入アップに有効。
フレームワークとは、アプリケーション開発に欠かせないツール。
利用することでプログラミングのミスを減らしたり、エンジニアの記述の差異を減らせたりというメリットがあります。
フレームワークを使用することで効率的なシステム開発が可能となるため、現代のシステム開発にフレームワークの活用は必須。
フレームワーク経験を積むことでエンジニアとしての価値も高くなります。
ドメインやクラウドの知識を身につける
ドメインやクラウドの知識を身につけることも、プログラミング言語を使ってさらに稼ぐのに有効です。
ドメインとは、解析しようとしている業界や事業についての知識や知見、トレンドなどの情報のことをいいます。
ドメインの知識を身につけることで、変化し続ける情勢に素早く対応できます。
クラウドとは、正式名称クラウド・コンピューティングといい、ソフトウェアやサーバー、ストレージがなくてもインターネットを通じて各種サービスを利用できる仕組みです。
クラウドには向き不向きがあるので、理解することで初期コストを抑えられるなどのメリットがあります。
これらの知識を身につけることで、スキルの高いエンジニアと見なされ、収入もアップします。
まとめ
今回は、稼げるプログラミング言語についてご紹介しました。
せっかくプログラミング言語を学ぶのであれば、需要が多く将来性のあるプログラミング言語を選ぶのがおすすめです。
また、スキルレベルの高いプログラミング言語を使いこなすことができれば、単価の高い仕事の依頼を受けやすくなります。
未経験や初心者の人がプログラミング言語で稼げるようになるには、多くの時間を要するため、それなりの覚悟が必要。
ぜひ本記事をさんこうに、どの言語を選べば自分のやりたいことができるのかや将来のキャリアアップに有効かを見極めてくださいね。