「Rubyでできることや作られたサービスは何か」
「Rubyでできないことはあるのか」
Rubyについて上記のように悩む方は多いでしょう。
Rubyは世界中で利用されているプログラミング言語であり、日本人が開発したため国内の案件で使われる機会が増えています。
また、フレームワークであるRuby on Railsを使えば効率良く業務を進められるため、WebアプリケーションやECサイトなどの開発において需要が大きいです。
しかし、Rubyでできることや既に世に出ているサービスなどについて、あまり詳しく知らない方も多いです。
今回の記事では、Rubyでできることや作られたサービス、できないことなどについてお伝えしていきます。
この記事を読めば下記ポイントについて理解できます。
- Rubyを使えばWebアプリケーション開発やWebサイトなどの開発がスムーズに行える
- cookpadやAirbnbなどはRubyで作られたサービスである
- AIやスマホアプリ開発などには向いていない
- 未経験からRubyエンジニアになるためには、基礎的なプログラミング学習やRuby on Railsの習得などが欠かせない
Rubyでできることを正しく認識し、これからのエンジニアとしてのキャリア形成に活かしていきましょう。
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Rubyでできることは6つある
Rubyでできることは主に下記6つです。
- Webアプリケーションを開発する
- ブログサイトやポータルサイトを作成する
- ECサイトを構築する
- SNSを開発する
- スクレイピングを行う
- APIを開発する
RubyはWeb系の開発に特化したプログラミング言語であり、Webアプリケーションや各種Webサイトなど、様々なサービスの開発に使われています。
また、スクレイピングやソフトウェア同士のデータのやり取りに欠かせないAPIの開発なども可能であり、活用の幅は広いです。
Webアプリケーションを開発する
Rubyはシンプルな構文や豊富なライブラリが特徴的なプログラミング言語であり、Webアプリケーションの開発に向いています。
RubyはWeb系の開発に特化したプログラミング言語であり、シンプルなコードで様々な機能を実装可能です。
特に、Ruby on Railsというフレームワークを使えば、複雑な機能を持つWebアプリケーションでも短期間で開発できます。
また、Ruby on RailsはWeb開発に必要な多くの機能を備えているため、開発の手間を大幅に減らせます。
既にRubyで開発されたWebアプリケーションも多いため、開発されたサービスの運用・保守の案件も増えており、Rubyの需要は高いです。
ブログサイトやポータルサイトを作成する
Rubyを使えばブログサイトやポータルサイトなどのWebサイトを簡単に作成できます。
RubyのフレームワークであるRuby on Railsでは、投稿機能やコメント機能、画像のアップロード機能など、ブログサイトに必要な機能を簡単に実装可能です。
また、ポータルサイトの場合、記事の一覧表示機能や検索機能などを追加でき、ユーザーが使いやすいWebサイト開発が期待できます。
さらに、Ruby on RailsはJavaScriptフレームワークのVue.jsやライブラリのReactなどと親和性が高いため、フロントエンドとの連携もスムーズに行えます。
Rubyを使ったブログサイトやポータルサイトの開発に挑戦してみれば、Rubyの魅力や開発効率の高さを実感できるでしょう。
ECサイトを構築する
ECサイトを構築する際にもRubyを利用できます。
オンラインショッピングが発展してきた現代において、ECサイトの開発需要は大きくなっています。
Rubyを使えばログイン機能や決済機能、買い物かご機能などをシンプルなコードで実装でき、ECサイトの開発を効率的に進めやすいです。
また、Ruby on Railsにはカートや注文、決済処理など、ECサイトに必要な機能が多数用意されており、活用すればより簡単にECサイトを構築できます。
Ruby on Railsは豊富なライブラリも備えているため、ECサイトをスピード感持って構築できる点も魅力の一つです。
SNSを開発する
Rubyを利用することでSNSを開発できます。
SNSはインターネットを通じて利用者同士が交流するためのWebサービスのことを指し、Facebookなど様々なアプリケーションが開発されています。
RubyであればSNSの機能を備えたWebアプリケーションを簡単に開発できるため、ユーザーが求めるSNSをスピード感持って開発できるでしょう。
特に、Ruby on Railsを活用すれば、ユーザー登録機能やログイン機能、投稿機能、フォロー機能、コメント機能など、SNSに必要な機能をライブラリやGemを利用して実装可能です。
SNS開発は大規模な場合も多く、Rubyを利用すれば効率的にチームで開発できるでしょう。
スクレイピングを行う
Rubyはスクレイピングにも適しています。
スクレイピングは、インターネット上にある自分が集めたいデータを収集し、データを自分が使いたい形に加工や整理することができる技術です。
Rubyにはスクレイピングに役立つライブラリが多数含まれており、Nokogiriと呼ばれるライブラリは特に人気があります。
Nokogiriは、HTMLやXMLドキュメントを解析するのに役立つメソッドを提供しており、Webサイトから必要な情報を抜き出せるという特徴があります。
スクレイピングの開発を行う際にはWebサイトの利用規約に注意する必要がありますが、正しく行えばリアルタイムの情報を収集できるため、現代において案件の需要は高いです。
APIを開発する
Rubyは、API(Application Programming Interface)を開発する際にも活用できます。
APIは、複数のアプリケーションやシステムを統合するために使用され、Webサービスの開発にも欠かせないものです。
APIを活用すれば異なるWebアプリケーション同士を連携して新しいサービスを生み出せるため、今までよりも機能性の高いWebサービスの提供が可能です。
RubyにはAPIを開発するために役立つライブラリが多数あり、SinatraやRuby on Railsなどのフレームワークも提供されているため、効率良くAPIを開発できるでしょう。
cookpadやAirbnbなどはRubyで作られたサービスである
RubyはWeb開発に適した言語であり、人気の高いサービスであるcookpadやAirbnbもRubyで作られています。
RubyにはWebアプリケーションの開発を支援する多数のフレームワークが存在し、迅速な開発が可能です。
cookpadやAirbnbなどの質の高いWebアプリケーションを少ない工数で開発できるため、RubyはWeb系の開発現場で好んで利用されています。
また、既に開発されたRubyのサービスの運用・保守の案件の需要も大きいため、Rubyのスキルを身に付けておけばエンジニアとして活躍できる幅が広がるでしょう。
Rubyではできないことは3つある
Rubyでできないことは主に下記3つです。
- AIや機械学習に関する開発は難しい
- スマホアプリは他のプログラミング言語が強い
- デザイン性の高いUIの実装は難しい
Rubyは処理速度が遅く、複雑な処理が必要なサービスの開発に向いていないため、AIや機械学習などの開発が難しいです。
また、スマホアプリの開発はRubyと比べてより使いやすいプログラミング言語が多数登場しているため、Rubyを使って開発される現場が少ないです。
AIや機械学習に関する開発は難しい
RubyではAIや機械学習に関する開発は難しいです。
Rubyは処理速度が比較的遅く、C++やPythonなどの言語に比べると性能が劣るため、大量のデータを扱う場合には向いていません。
そのため、最先端の分野に関わる開発案件でRubyは使えない場合が多く、将来性に疑問を感じる方も多いです。
スマホアプリは他のプログラミング言語が強い
Rubyでスマホアプリ開発は可能ですが、他のプログラミング言語の方が開発効率が高いため、利用される機会が少ないです。
IT化が進むにつれてスマートフォンなどのデバイスの需要は高まっており、スマホアプリ開発の需要は高まっています。
RubyはWeb開発分野において強力なフレームワークを提供していますが、スマホアプリの開発には向いていません。
スマホアプリは、JavaやKotlin、Swiftなどのネイティブアプリケーション向けのプログラミング言語を使用して開発することが一般的です。
そのため、Rubyは需要の高いスマホアプリ開発で使われる機会がなく、案件を獲得したい場合は他のプログラミング言語の習得が必要になります。
デザイン性の高いUIの実装は難しい
RubyはUIに関しては優れた開発環境を提供していますが、高度なデザイン性の高いUIの実装には苦労する場合があります。
高度なUIの実装にはデザインに関する専門知識が必要になりますが、Rubyはデザインに焦点を当てたプログラミング言語ではありません。
そのため、デザイン性の高いUIの実装に関する案件でRubyは使われる機会が少なく、高度なUIに関する業務を行いたい場合、Ruby以外のプログラミング言語の学習が必要です。
未経験からRubyエンジニアになるためのロードマップ
未経験からRubyエンジニアになるためのロードマップは下記の通りです。
- 学習サイトやプログラミングスクールでRubyの基礎を学ぶ
- Ruby on Railsを習得する
- ポートフォリオとしてWebアプリケーションを作成する
最初は学習サイトやプログラミングスクールを活用してRubyの基礎的な知識を身に付ける必要があります。
その後、フレームワークであるRuby on Railsやポートフォリオの作成を通じて実践的なスキルを学習し、Rubyエンジニアとしての市場価値を高めていきます。
学習サイトやプログラミングスクールでRubyの基礎を学ぶ
未経験からでもRubyエンジニアになるためには、最初に学習サイトやプログラミングスクールを利用してRubyの基礎を学びましょう。
Rubyの基礎を学べば、他のプログラミング言語の学習でも活かせるプログラムの書き方や文法、制御構造などを理解できます。
また、プログラミングは独学での上達が難しい分野であるため、他の学習者とコミュニケーションを取りながら学ぶ姿勢が大切です。
学習サイトやプログラミングスクールの場合、他の学習者とコミュニケーションを取るためのコミュニティが発達しているため、学習のモチベーションを保ちやすいです。
優秀なエンジニアに質問もできるため、早期にRubyの基礎知識を身に付けられるでしょう。
Ruby on Railsを習得する
Rubyの基礎を身に付けた後は、Web系の開発現場で利用される機会が多いRuby on Railsを学習していきましょう。
Ruby on Railsは、Webアプリケーションの開発に必要なフレームワークであり、多くの企業で採用されています。
開発現場で利用される機会が多いため、Rubyエンジニアとして活躍するためにはRuby on Railsの知識やスキルは欠かせません。
また、Ruby on Railsを学べばWebアプリケーションの開発方法や設計思想、データベースの操作方法なども習得できます。
現場で活躍できるRubyエンジニアにはRuby on Railsの習得が欠かせないため、Rubyの基礎を身に付けた後に学習を進めていきましょう。
ポートフォリオとしてWebアプリケーションを作成する
Ruby on Railsを学習した後は、RubyやRuby on Railsを使ってポートフォリオとなるWebアプリケーションを作成していきましょう。
実際にRubyやRuby on Railsを使って作成した経験や成果物があれば、自分の実績としてアピールができるため、就職や案件獲得の際にアピールできます。
また、ポートフォリオを作成する過程でRubyやRuby on Railsについてより理解を深められるため、実績を作りつつRubyエンジニアに必要なスキルアップができるというメリットがあります。
Rubyはできることが多い
今回の記事では、Rubyでできることや作られたサービス、できないことなどについてお伝えしてきました。
RubyはWeb開発に優れたプログラミング言語であり、数々のサービスがRubyで開発されています。
Rubyの特徴は、コードがシンプルで読みやすく、開発者の生産性を高められる点であり、WebアプリケーションやECサイト、SNSなどの開発が可能です。
Rubyを学ぶためには、学習サイトやプログラミングスクールで基礎を学び、その後Ruby on Railsというフレームワークを習得する必要があります。
Rubyでできることは多く、スキルや実績を身に付ければ高単価案件も獲得できるため、学習を進めていき稼げるRubyエンジニアを目指していきましょう。