【2023年版】JavaScriptフレームワークのおすすめは?初心者向けに一覧で紹介!

「JavaScriptにはフレームワークが多すぎて、どれを選べばよいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

JavaScriptのフレームワークを選ぶ際は、人気のあるメジャーなものを選ぶことによってWeb開発の効率を大幅に向上させることが可能です。

本記事では、数多くあるフレームワークの中でもWeb開発に活用できるメジャーなフレームワーク10選をランキング形式で紹介します。ぜひ参考にしてください。

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いまやJavaScriptのフレームワークは多すぎる?

「JavaScript」はプログラミングの主要言語です。

多種多様な機能を持ち幅広いユーザー層から親しまれているため、JavaScriptにはフレームワークも非常に多く存在します。

一括りにフレームワークといっても、得意分野や対処できる範囲は異なります。

そのため、利用目的に合わせたフレームワークを選ぶことが重要です。

また、環境を拡張する際には、コントロールできなくなるなどのトラブルが発生しないようフレームワークを入れ過ぎないことも大切です。

フレームワークを選ぶ際は、特に以下の点に絞って検討してみましょう。

  • 導入が簡単であるか
  • コードの統一性が維持できるか
  • 共同作業に向いているか
  • 日本語のライブラリが充実しているか
  • バグが多くないか
  • 学習にかかるコストが少ないか
  • コミュニティが活発であるか

それぞれのフレームワークの特徴をまとめた一覧表をランキングの次項に記載しているので、参考にしてみてください。

フレームワークとライブラリの違いとは?

フレームワークは、基本的なテンプレートや再利用できるクラス、DPIなどで構成されており、プログラミングに使用されるライブラリと類似していますが、意味合いが異なります。

ライブラリはコードなどプログラミングを構成する部品の一つひとつであり、車でいえば細かい歯車のような役割です。

一方、フレームワークはライブラリが集まってできた集合のことを指します。

JavaScriptのフレームワークを使わない企業はほとんどない

JavaScriptには多種多様なフレームワークが存在しており、特に以下の開発を行う際にはフレームワークが必要不可欠となります。

  • Web開発
  • アプリ開発
  • システム開発
  • ソーシャルゲーム開発

空白のページから自力でソースコードを書き出すことは、上級者でも困難です。

ある程度決まった枠組みに沿ってライティングを進めていくことが、開発への近道であるといえます。

ユニクロやイケア、Appleなどの大企業においても、サービス内容やサイトの特性によって使用しているフレームワークは異なります。

JavaScriptのおすすめフレームワークランキング10

以下で、具体的にJavaScriptで利用可能なおすすめのフレームワーク10選をランキング形式で紹介します。

第1位:React

「React」は、UIなどのサンプルを事前に確認可能なJavaScriptで最もメジャーなフレームワークです。

自動的に表示が更新されるため、システムの完成形を常に確認しながら作業を進めていくことが可能です。また、デバッグがしやすいというメリットもあります。

スマートフォンは、コンポーネントがベースの作りとなっているため、それぞれのブロックに分けて開発を進めることができます。

さまざまなアプリを手軽に導入することができ、JavaScriptに触れるのであればはじめにマスターしておきたいフレームワークだといえるでしょう。

Reactは幅広いユーザーに親しみやすいデザインでありながら、カレンダーや時計などの複雑なUI設計も可能です。

開発コストが非常に少なく維持管理がしやすいうえ、大規模なシステム開発にも耐えうる拡張性を有しています。

Reactは、導入から事業拡大まで末長く使える有能なフレームワークであるといえます。

解説記事やライブラリ、公式サイトなどの情報も非常に豊富であるため、分からないことがあった際も迅速に参照して編集を滞りなく続けることができるでしょう。

第2位:React Native

「React Native」は、数々のUIから選択しつつ開発を進めていくフレームワークで、さまざまなデバイスでの編集が可能です。

スマートフォンで利用可能なツールキットの「React Native Elements」やモバイルファーストのUI ライブラリなど、拡張性に富んだツールを多数展開しています。

第3位:Vue.js

「Vue.js」は、2014年から開発が続いている比較的新しいフレームワークですが、案件数は非常に多く、安定した受注が見込めます。

本記事の第7位で紹介する「jQuery」よりも導入が容易である点が、Vue.jsのメリットとして挙げられます。

フレームワークの中では特に導入しやすく学習コストが大幅に削減できるため、大規模導入の場合もスムーズに進むでしょう。

また、他のフレームワークも追加できコンポーネントやコード編集の拡張性にも優れているため、無駄なリソースを割くことなく開発を進めることが可能です。

Vue.jsには、同一ページの部分的な更新が可能な「SPA」と呼ばれる機能も搭載されており、インターネットの保守運用における労力も最低限に抑えることができます。

一部の条件設定を変更すると、追従する他の内容も変更される便利機能も搭載しているため、Webサイトの運営がより一層容易になります。

第4位:Next.js

「Next.js」は、Node.js上に構築されたWebアプリ専用のフレームワークです。

前述したReactベースのWebアプリ開発に有効に働くため、あわせて使用すると、より効果を発揮します。

また、Next.js最大の特徴としては、サーバー機能の有無が挙げられます。

jQueryなど他のフレームワークではサーバー機能を持ち合わせていないため、追加で導入すると運用に必要な大容量データを一元管理できるようになります。

そのため、フェラーリやレゴなどの有名企業でも数多く採用されており、大規模開発に一役買っているフレームワークです。

第5位:Angular

「Angular」は、Googleも開発に携わっているTypeScriptベースのフレームワークです。

リリースは2016年と比較的新しいフレームワークですが、Angularのスペックは非常に高く、場合によってはオーバースペックとなることがあるかもしれません。

Angularは、Webサイトの開発だけでなく状態管理やバックエンド通信、ルーティングなどの機能や豊富なコンポーネントを有しているため、Webフロントエンドに関する開発が一通り可能です。

大規模なWeb開発の場合も、スムーズに構築が進みます。

ただし、学習難易度は比較的高く、会社全体で運用を続けていくためにはある程度の事前準備が必要となるので、注意が必要です。

公式サイトからは日本語によるドキュメントなどの解説も公表されているため、安心して導入することができます。

第6位:Knockout.js

「Knockout.js」は、ユーザーインターフェースの構築を可能とするフレームワークです。

ViewModel(状態保持オブジェクト)との紐付けも可能となっており、はじめに必要なUIを一通り開発できます。

さらに、何らかの属性を付け加えたい場合、jQueryではJavaScriptのコードを編集する必要がありますが、Knockout.jsでは必要ありません。

Knockout.jsを使用することによって、HTMLとJavaScriptを分離させることも可能です。

そのため、デザインに関するWebサービスのメンテナンスも容易になります。

第7位:jQuery

「jQuery」は、ページ表示を編集するためのライブラリが豊富なメジャーフレームワークです。

隠しメニューやスライダー(スライドショー)のプラグインも多数公開されており、豊富な部品の中から選択して組み込むことができます。

jQueryは特に動的要素の構成を得意としており、クリックすると画像が変化するスライドショーなど、日常でも多用されるパーツを非常に簡単なコードで組み込むことができます。

2006年の初リリースから長年使用されているフレームワークであり最新版も頻繁に更新されているため、安定したデザイン構成を行う場合はjQueryの導入をおすすめします。

第8位:Backbone.js

「Backbone.js」は、underscoreとjQueryに依存するフレームワークです。

現在はあまり使われていないフレームワークですが、動作が軽快で使い回しが容易なことから、MVCなどの基本構造を覚えるために最適なフレームワークとなっています。

バージョンは1.4まであり、安定したソフトウェアが提供されています。

第9位:Hyperapp

最新のjsライブラリである「Hyperapp」は、学習コストが少なくスムーズにWebサイトを構築することができます。

Hyperappは、Reactを極限まで削ぎ落として完成したフレームワークであるとイメージすると分かりやすいでしょう。

しかし、Hyperappを扱う際にはHTMLとJavaScriptの知識が必要です。

新しいプロジェクトを始める場合、パッケージマネージャーを利用した共有がしやすくなるため、CDN経由でのスタートがおすすめです。

第10位:Ember.js

「Ember.js」は、フルスタックリソースが一通り盛り込まれた本格フレームワークです。

本ツールの得意分野はUIの開発や運用であり、デザイン性の高い設計も可能となっています。

Ember.jsを採用している企業としては、Apple MusicやNetflixなどが挙げられます。

学習コストは高いですが、業界標準のフレームワークであるため、習得しておくとさまざまな企業で即戦力として活躍することができるでしょう。

各フレームワークの比較表

各 Framework を一覧表で確認してみます。

フレームワーク名 特徴 習得難易度 情報の多さ コミュニティ活発度 日本語対応 リリース年
1位 React
  • 最もメジャーなフレームワーク
  • システムの完成形を常にプレビューできる
容易 非常に多い 非常に活発 2013.05
2位 React Native
  • さまざまなデバイスでの編集が可能
容易 普通 普通 2015.03
3位 Vue js
  • 案件数が多い
  • 同一ページの部分変更が可能な「SPA」
容易 普通 非常に活発 2014.02
4位 Next.js
  • サーバー機能でデータを一元管理できる
容易 多い 活発 2016.10
5位 Angular
  • スペック・学習難易度ともに非常に高く、フロントエンド開発の全てを守備
高い 多い 非常に活発 2016.09
6位 Knockout.js
  • ViewModelと紐付けできる
  • HTMLとJavaScriptを分離できる
普通 少ない 少ない 2010.07
7位 jQuery
  • 非常にメジャーなフレームワーク
  • 動的要素の構成が得意
容易 非常に多い 活発 2006.08
8位 Backbone.js
  • 動作が軽快で、容易に使いこなせる
非常に容易 少ない 少ない 2019.02
9位 Hyperapp
  • Reactを極限まで削ぎ落として完成したフレームワーク
容易 多い 少ない 2017以前
10位 Ember.js
  • Apple MusicやNetflixでも採用されている本格フレームワーク
高い 普通 少ない 2011.12

JavaScriptのフレームワークを学習するメリット

さまざまなフレームワークが存在していますが、JavaScriptのフレームワークを学習するメリットはあるのでしょうか。

以下で、JavaScriptのフレームワークを学習するメリットについて詳しく解説していきます。

開発効率が格段にアップする

フレームワークを導入することによって一定の枠組みが利用できるようになり、必要な編集部分のみを書き込むだけでスムーズに作業を進めることが可能です。

コンパイルなどのさまざまな処理過程も自動化されれば、開発効率は格段にアップするでしょう。

特に、UIなどの事前に決められたコーディングには膨大な手間がかかるため、複雑なサイトの運営や大規模システムの構築である場合は大きな効果を発揮します。

変更が容易になりメンテナンス性が上がる

フレームワークを導入すると一定の枠組みに沿ってコーディングするようになるため、修正も容易になります。

枠組みの表記の違いによる誤解もなくなるため、特に共同作業の場合は何を表現したいのかが一目で理解できるようになります。

フレームワークの導入は、サイトやアプリなどのメンテナンス性の向上にもつながります。

また、設計の使い回しも可能となるため、サービスを新たに拡張したり、新しい記事を作成したりする際にも大きな効果を発揮します。

セキュリティが向上する

自力で全てのコーディングを行った場合、新たにセキュリティホールを発生させてしまう可能性があります。

フレームワークを導入し枠組みに沿ってコーディングを行うかたちであれば、不意のセキュリティホールを発生させる確率を大幅に抑えることができ、セキュリティ性の向上へとつながります。

フレームワークを選ぶ際は、あらゆる脆弱性に対応できるようできる限り「メジャーなもの」かつ「コミュニティが活発で質問や回答が得やすいもの」を選ぶことも重要となります。

まとめ

本記事では、JavaScriptで利用可能なフレームワーク10選とフレームワークの選び方の基準について解説しました。

JavaScriptは、言語そのものが広く普及しているためフレームワークも次々に登場していますが、より実用的で信頼のおけるフレームワークは限られています

自分やチームの目的に合ったフレームワークを選択して、開発効率を上げていきましょう。