C#でできること6選!C#の効率的な学習方法とは?

C#とは、2002年にMicrosoftがリリースしたC系言語の1つです。

C#の歴史は長く、プログラミングを学ぶ上で必要不可欠な言語として認知されています。

また、プログラミングの基礎知識から、実用性の高い応用力まで幅広く習得できる点が特徴です。

C#はプログラミング初心者の方でも簡単に学べるため「C#とはどのようなプログラミング言語なのか」「C#でどのようなことができるのか」気になる方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、C#の特徴を踏まえた上で、C#でできる6つのことについて詳しく解説していきます。

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C#とは

C#とは

C#とは、2002年にMicrosoftがリリースしたC系言語の1つです。

C系言語がベースである一方、開発にはボーランド社のDelphi (デルファイ)開発陣が参加しており、構文構造についてはDelphiの影響を受けています。

Delphi (デルファイ)とは、 コンソール ( CUI )デスクトップ ( GUI )Web モバイルアプリケーション 開発のための統合開発環境 (IDE) です。

C#は、C++にさらに++をつけてC#にしたと言われているほど、C++をさらに汎用的に自由さを高く進化させた言語になります。

C#とは?特徴・開発事例・他言語との比較・学習方法を解説

C#の特徴3つ

C#の特徴3つ

C#には主に、以下の3つの特徴があります。

  • オブジェクト指向
  • JavaScriptと似た文法
  • 初心者でも使いやすい

    そこで以下では、C#の特徴について詳しく解説していきます。

    C#の特徴はC#自体の強みでもありますので、ぜひ以下を参考にC#の理解を深めていきましょう。

    オブジェクト指向

    C#の特徴の一つはオブジェクト指向であることです。

    オブジェクト指向とは、動作を含む性質に応じてデータをオブジェクト(物体)として定義し、プログラムの設計と実現を行うことを指します。

    上記は、C#のベースであるC ++やJavaScriptScriptなどにもよく見られる特徴です。

    これまでの開発では、プログラムの追加や修正をするたびに他のプログラムにまで影響が及んでしまい、他のプログラムの修正工数も追加で発生する状況でした。

    そこでこれらの問題を解決し、効率よく作業を進めるために生まれたのがオブジェクト指向という開発方法です。

    オブジェクト指向を用いるプログラミング言語は、プログラムの追加や修正の際に他のプログラムに影響を及ぼすことがないため、より効率的な開発が可能となります。

    JavaScriptと似た文法

    C#は、C ++とJavaScriptScriptのプログラミング言語を元に開発されています。

    JavaScriptScriptとは、C言語をベースに開発されたプログラミング言語であり、IT市場を牽引するGoogleが開発に用いる三大言語(JavaScript、C++、Python)の1つです。

    そのため、文法などはJavaScriptとよく似ているという特徴があります。

    C#を学ぶ際は、JavaScriptをあらかじめ習得しておくとよりスムーズにC#を学べるでしょう。

    反対に、JavaScriptを学ぶ際は先にC#を学んでおくとスムーズにJavaScriptの学習が可能とも言えます。

    初心者でも使いやすい

    C#はプログラミング言語の中でも比較的使いやすく、初心者にとって優しい点が特徴です。

    もともと、Microsoft社生まれの言語ということもあり、Microsoft社が提供しているツールでの開発サポートが充実しています。

    そのため、プログラミング言語初心者でも、ある程度C#の基礎知識を学べばスムーズに使いこなすことができます。

    さらに、C#は開発されてから歴史が長く続いていることから、公式ライブラリだけでなく他社製のライブラリも多数備わっています。その結果、C#は初心者でも使いやすい環境が整っていると言えるでしょう。

    C#できること

    C#できること

    C#は開発されてからの歴史が長く、様々な分野での採用実績がある人気のプログラミング言語です。

    実際に私たちの身の回りにはC#が活躍し開発されたツールやシステムが様々存在しています。

    そこで以下では、C#の特徴を踏まえてC#でできることについて詳しく解説していきます。

    幅広い分野に参入しているC#の魅力やC#メリットについても解説しているため、以下を参考にC#への理解を深めていきましょう。

    Windowsアプリ開発

    C#はWebアプリケーションの開発も可能ですがデスクトップアプリケーションの作成も可能です。

    その一例として、C#はWindowsアプリの開発ができます。

    本来、C#はWindowsアプリ開発に特化した言語としてMicrosoft社によって開発されました。

    C#でWindowsアプリを開発する場合、Visual Studioという統合開発環境を使うことがほとんどです。

    統合開発環境とはソフトウェアの開発において必要な機能を豊富に取り揃えたプログラム環境用パッケージのことです。

    Visual Studioにはシステム開発で必要な機能が一通り揃っており、Visual Studioをインストールするだけで簡単に開発環境を構築することができます。

    スマホアプリ開発

    C#はデスクトップアプリだけでなく、スマートフォンで使用されるスマホアプリの開発にも採用されています。

    またXamarinという開発環境を使うことで、Android用・iOS用の両方をC#のみで開発できる点も特徴の一つです。

    Xamarin(ザマリン)とはMonoやMonoTouchなどのマルチプラットフォームを開発した企業であるXamarin社が提供するクロスプラットフォームアプリ開発環境です。

    AndroidアプリではKotlinやJavaScript、iOSアプリではSwiftといった言語が使われることが多いですが、両方のスマホ向けアプリを1つの言語で開発できる点に関して、C#の方が優れていると言えるでしょう。

    Webアプリケーションの開発

    C#はWebアプリケーションの開発も可能です。Webアプリケーション開発の中でも「バックエンド」をプログラミングする際にC#は用いられてます

    バックエンドとは、サーバーサイドやデータベースのシステムなど、ユーザーの目に見えない部分での処理のことです。ユーザーが入力した内容をデータベースへ保存したり、検索結果を出力したりといった処理を指します。

    C#は、SNS・掲示板・ECサイト・動画配信サイトなどのWebアプリにも採用されています。

    Webアプリの開発においてもVisual Studioが活躍しています。

    フレームワークを使用することでWebアプリの開発を効率的かつ簡単に行うことが可能です。

    ゲーム開発

    C#を使用してゲーム開発を簡単に開発することが可能です。

    代表的なプラットフォームの1つである「Unity」を活用することで、AndroidとIOSのゲームを一度に作ることができるだけでなく、動作処理を円滑に実装できます。

    Unityとはユニティ・テクノロジーズ社が開発・提供するゲームエンジンです。

    ゲームエンジンと定義されていますが、ゲームらしいふるまいをする実行環境だけでなく、エディタや拡張機能などの開発環境や、様々なプラットフォーム(家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機、モバイル、Webなど)で実行が可能なデータを1つのソースから作成(ビルド)する機能も有しているなど、多機能で拡張性のある統合開発プラットフォームです。

    ゲーム開発ではUnityを使うことが多いのですが、Unityで扱うことのできる言語はC#のみです。

    そのため、ゲーム開発ではC#の需要が高く、今後もゲーム開発の分野ではC#が活躍するでしょう。

    VR/AR開発

    C#ではVR/ARを開発をすることもできます。

    VR/ARを開発をする際には主に「Unity」と「Unreal engine」という2つの開発環境が採用されており、C#はUnityで使用されます。

    これらを使用して作られたVR/AR機能を実装している有名なゲームは「Pokemon Go」や「ドラゴンクエストウォーク」です。

    アバターの動作や3Ⅾの設定を細かく調整する際にも使用できるため、開発だけでなくアプリを使用する方にもC#を学ぶ人が増えています。

    システム開発

    C#ではCUIアプリケーションというシステムの開発を行うことができます

    CUIとは、キーボードに入力されるコマンドによって、オペレーティング・システム上の操作を行う、ユーザーインターフェースのことを言います。

    簡単に表すと、ターミナルなどを使って動くアプリケーションのことであり、主に開発者用に作られているものがほとんどです。

    ターミナルとは、文字列だけで構成され、専用のコマンドを使ってOSの機能を実行したり、ディレクトリ内のファイルを管理したり、実行することができるソフトのことです。

    CUIはターミナルが搭載されているOS自体でしか使うことができないため、使用可能なOSはWindows・Mac・Linuxとなります。

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    C#の学習方法

    C#の学習方法

    C#はプログラミング言語の中でも比較的使いやすく、初心者にとって優しい点が特徴のプログラミング言語です。

    そのためエンジニア初心者にとって非常に学習コストが低く、独学でも十分習得が可能な言語になります。

    そこで以下では、C#の効率的な学習方法について解説していきます。

    参考書を使う

    C#は幅広い開発現場で採用されており、開発されてから非常に長い歴史のあるプログラミング言語です。

    そのため、C#の参考書は豊富に存在しており、独学しやすい環境が整っていると言えます。

    そこで参考書を使って学習する際には、まずC#の基礎的知識を学習できる入門書から始めましょう。

    その後、ゲーム開発やWebアプリケーションの開発など、自身が選ぶC#を活用したいことによって必要な専門知識が異なるため、必要に応じた参考書で学習を進めることで効率的に学習を進めることが可能です。

    一方、参考書で学ぶ際のデメリットは、疑問点を解消しにくいことです。

    また参考書によって、解釈や説明方法が異なるため、何回読んでも理解ができず、何度も参考書を買い足すと余計なコストがかかってしまうので注意しましょう。

    Webサイトで勉強する

    インターネット上には、C#に関する解説ページが多くあるため、無料で学習を進めることができます

    参考書を使うよりも、費用をかけずに学習できる点がメリットです。

    しかし、参考書のように1つに情報がまとまっていないため、学習したい内容に合わせて何度も検索する必要があります。

    また、Webサイトに書かれている情報には、間違っている内容もあるため、内容が正しいかどうか自分でチェックしなければなりません。

    ただし、実際の現場でもコードなどを自分で調べて書くことが多いため、検索する力はプログラミングを行うにあたって必要不可欠です。今後もプログラミングを続けたい方は、検索の力を蓄えることも考えてWebサイトで学習するのもよいでしょう。

    スクールに通う

    効率よくC#を学習する方法は、プログラミングスクールの利用です。

    プログラミング教室であれば、カリキュラムに沿って学べるため効率よく学習を進められます

    また、分からないことがあったらその場で講師のサポートを受けることができ、同じようにプログラミングを学びに来ている生徒と助け合って実力を伸ばし、問題解決にも繋げられます。

    同じ目標を持った生徒同士でモチベーションを高め合えるという、参考書やWebサイトでは体験できない学習方法が特徴です。

    一方、参考書やWebサイトと比べると費用が掛かるのがデメリットです。

    近年、ゲーム開発の人気に伴い、C#とUnityをセットで学習するコースを提供しているスクールが増加しています。ゲーム開発者を目指す場合は問題ありませんが、その他のC#エンジニアを目指す場合には、C#の学習にどれだけの比率をおいているかチェックしておきましょう。

    C#の苦手なこと

    C#の苦手なこと

    多くの利点があり、幅広い開発分野で採用されているC#ですが、C#が苦手とする分野もあります。

    C#が苦手なことは、以下の2つです。

    • 環境開発の容量が多い
    • AI開発には不向きである

      環境開発の容量が多い

      C#で開発する場合はVisual Studioを使う場合がほとんどですが、Visual Studioは容量が多いため、ストレージが足りなくなることもあります

      Visual Studioとはマイクロソフト社が開発・提供するC#やVisual Basic(VB)向けの統合開発環境(IDE)です。 統合開発環境とはソフトウェアの開発において必要な機能を豊富に取り揃えたプログラム環境用パッケージのことです。

      スペックが低いパソコンの場合、Visual StudioがインストールできずC#での開発ができないこともあるため、C#を学ぶ際にはスペックが高いパソコンを購入する必要があります。

      AI開発には不向き

      C#は機械学習やディープラーニングなどのAI開発には向いていません。

      C#でできないこともないのですが、AI開発分野では優れた言語が他に存在するため、C#が実際のAI開発の現場で使われることは非常に少ないと言えます。

      まとめ

      C#でできることは以下の通りです。

      • Windowsアプリ開発
      • スマホアプリ開発
      • Webアプリケーションの開発
      • ゲーム開発
      • VR/AR開発
      • システム開発

        C#は開発されてからの歴史が長く、様々な分野での採用実績があるため、幅広い分野で活躍しています。

        そのためC#を扱うエンジニアとして、できることの種類は幅広いです。

        ゲーム開発やWebアプリケーションの開発、Windowsアプリの開発などで活用することができます

        C#の需要は開発されてから今もなお伸びているため、C#を扱う業界の将来性は明るいといえるでしょう。

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