Go言語のおすすめのフレームワークは?選ぶときのポイントもご紹介!

C言語やJavaScriptに次ぐ言語として「Go言語」が注目されています。

Go言語は2009年にリリースされた、比較的新しいプラットフォームです。

Go言語には作業効率を大幅に向上できるフレームワークが多数提供されており、共同作業や大規模開発まで幅広い業務内容を網羅しています。

本記事では、Go言語でおすすめのフレームワーク7選をランキング形式で紹介します。

レスポンスの早さや難易度はフレームワークによって大きく異なり、中には共同作業の効率を飛躍的に向上させるフレームワークも存在します。

フレームワークを選ぶ際には、ぜひ参考にしてみてください。

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Go言語のおすすめのWebフレームワーク7選

Go言語の構築・運用においておすすめのフレームワークは、主に7つあります。

導入がしやすいか、コミュニティが活発か、共同作業が可能かなどを中心に内容が異なり、目的に合ったフレームワークを導入する必要があります。

Revel

「Revel(レヴェル)」は、コードを入力すると自動的にコンパイルが可能なフレームワークです。

Revelではコンパイルの時間が短縮できるため、WEBサイトの開発を効率よく進めることができます。

コミュニティが活発で回答やフィードバックを迅速に受け取ることができるため、大規模なサイトの作成・運営に向いているフレームワークとなります。

リリースは2013年頃と比較的新しいフレームワークですが、開発に必要な機能が一通り揃っているため、はじめてGo言語を採用する際におすすめのフレームワークです。

以下のリンクより、インストールやアプリケーション作成などの公式チュートリアルが確認できます。

https://revel.github.io/tutorial/index.html

※日本語によるドキュメントの提供はありません。

Gin

「Gin」は、Go言語のリリース当初から存在しているフレームワークです。

Ginは動作が非常に軽量で、martiniに似たAPIでありながら40倍以上のパフォーマンスを発揮します。セキュリティの脆弱性に強いため、顧客データや社内情報などの重要なデータ管理に向いているフレームワークです。

また、ミドルウェアの取り扱いも豊富であるため、さまざまなWeb開発に適した万能フレームワークといえます。

Ginの公式サイトからは、日本語のチュートリアルが提供されています。

https://gin-gonic.com/ja/docs/quickstart/rel="noopener" rel=”nofollow”

Echo

「Echo」は、拡張性が高く複雑な処理も可能なフレームワークです。

EchoはGinをベースに作られており、シェア規模が右肩あがりの現在最も注目されている軽量フレームワークです。

大規模なWeb開発には向いていませんが、レスポンスの早さやRESTに則って設計されたAPIを保有しているため、小規模・中規模なWeb開発に向いています。

開発に行き詰まった場合はすぐにサンプルを参照でき、高収入の案件も多数あります。

ただし、エラーハンドリングを行う場合、コードを全て自力で書く必要が出てきます。

Fiber

「Fiber」は、node.jsのフレームワークであるExpress.jsをもとにリリースされたフレームワークです。

Fiberはルート定義や静的ファイルも提供しており、Express.jsを用いた開発経験があれば容易に習得することができます

レスポンスが早く、簡単かつ迅速に開発を進められるフレームワークです。

Iris

「Iris」は、Go言語のフレームワークの中でもトップクラスの処理能力を持つフレームワークで、クロスプラットフォームにも対応しています。

Irisは、複数人での編集で特に効果を発揮します。

処理にかかる時間は最速となっておりデータ共有で発生するエラーもほとんどないため、共同作業の環境を確立させる際には必須のフレームワークといえます。

また、PCだけでなくWebサーバーやタブレット、スマートフォンでも編集ができるため、場所を選ばず効率的に編集することが可能です。

この他にも、IrisにはMVCモデルを形成するために必要な専用機能まで搭載されており、他フレームワークよりもアーキテクチャの形成を容易に行うことができます。

Aero

「Aero」は、シンプルなコードで軽い動作が特徴の上級者向けフレームワークです。

GitHubのベンチマークでは、他のフレームワークに大きく差をつけて高いスコアを獲得しています。

ただし、Aeroは提供されているサンプルが少ないため、コード編集に慣れてから試してみるとよいでしょう。

また、複数人で管理・編集を行う場合にも注意が必要です。

Aeroの案件自体は少なくないため、習得すれば安定した受注が見込めるフレームワークとなります。

Beego

「Beego」は、MVCモデルでありバックエンドにも強いフレームワークです。

Beego単体での動作も可能ですが、Webサイトの高速化に用いられることが多いです。

BeegoはORMや専用CLIなどの機能も充実しており、レスポンスは早く、APIやバックエンドの開発にも効果を発揮します。

開発元は中国で、HUAWEI社等の中国企業が積極的に採用しています。

公式からドキュメントが豊富に提供されており、Go言語の学習にも役立つフレームワークとなります。

Go言語の各フレームワークを一覧表で比較

ここまで解説してきたGo言語のフレームワークの特徴を、一覧表で確認しましょう。

フレームワーク 特徴 学習難易度 情報の多さ 実績 日本語ドキュメント
Revel ・コードを自動でコンパイルできる

・必要機能が一通り揃っている

・幅広いユーザーにおすすめの万能フレームワーク

簡単 多い 少ない 非対応
Gin ・動作が軽量

・セキュリティ脆弱性に強い

・重要なデータを安全に運用できる

簡単 多い 多い 対応
Echo ・拡張性が高く、複雑な処理もできる

・小中規模のWeb運用・システム開発におすすめ

簡単 多い 多い 非対応
Fiber ・Expressのような使いやすさ 普通 多い 少ない 対応
Iris ・共同作業に最も強い

・共有での処理速度は最速

・スマホやタブレットでも編集できる

・シンプルで使いやすい

簡単 多い 少ない 非対応
Aero ・最も高いベンチマークスコア

・提供サンプルは少ない

・上級者向け

難しい 少ない 少ない 不明
Beego ・中国企業が積極的に採用

・公式から提供されているドキュメントが豊富

簡単 多い 少ない 非対応

初めてフレームワークを利用する場合は「Revel」、共同作業に特化する場合は「Iris」、複雑な処理を行う場合は「Echo」、プログラミングの技術力向上を図る場合は「Aero」の導入がおすすめです。

Go言語のフレームワークを選ぶときのポイント

以下で、Go言語のフレームワーク選びのポイントを解説します。

Go言語のフレームワークの導入を検討する際に、ぜひ参考にしてください。

知名度や人気が高いか

規模の大小や経験年数に関わらず、フレームワークの知名度や人気が高いかどうかは判断基準の1つになります。

フレームワークの知名度や人気が高い場合、以下のようなメリットがあります。

  • ドキュメントやサンプルが充実している
  • 質問した際にすぐに回答を得られる
  • 豊富な情報の中から解決策を参照できる

一定以上のシェアがあれば、世に出回っている情報が多く回答やフィードバックを迅速に受け取ることができます。

情報が豊富なため、「日本語ドキュメントが見当たらない」「エラーの解決方法がわからない」といったトラブルとも無縁です。

コミュニティも活発に動いているため、1人で疑問点を抱え込み開発に行き詰まることもありません。

知名度や人気のあるフレームワークを導入することによって、WEB運用やシステム構築の時間を大幅に短縮することができるでしょう。

習得難易度は簡単か

学びやすいフレームワークであるか、もフレームワークを選ぶ際に重要なポイントとなります。

習得難易度については、以下の2点を基準に判断しましょう。

  • 公式やインターネットで出回っているドキュメントとサンプルの数
  • 自分との相性

Go言語は2009年にリリースされた比較的新しい言語ですが、関連書籍サンプルなどの情報がC言語やJava Scriptなどのメジャー言語と同じくらい豊富に揃っており、比較的学びやすい言語であるといえます。

しかし、連携するフレームワークによって難易度は異なるため、大規模開発や共同作業の編集を行う際は初心者でもコントロール可能なフレームワークを選択することをおすすめします。

自力で開発をする場合は、フレームワークとの相性も重要です。

知名度が高く、実際に使った際に1番開発が捗りそうなフレームワークを選ぶ必要があります。

また、習得難易度が高いフレームワークは、疑問点を抱え込むなどのトラブルが発生して開発が滞り、環境を全て組み直す要因となることがあるため、避けた方がよいでしょう。

Go言語のフレームワークを使うメリット

以下でGo言語のフレームワークを活用するメリットについて説明します。

開発スピードや効率が上がる

フレームワークを導入する最大のメリットは、開発スピードや作業効率が大幅に上がることです。

フレームワークを導入せずにプログラミングを行う場合、コード作成やコンパイルなどの作業をすべて自力で行う必要があります。

フレームワークを導入しておくことによって、共通する処理部分のプログラムはすべて自動で作成してくれるようになるため、自分のやりたい編集に集中することが可能です。

また、開発に有効なライブラリを導入しておくことで、書き出しに行き詰った際にすぐに参照して編集することもできます。

メンテナンスが圧倒的にラクになる

フレームワークを活用することによって、Webサイトのメンテナンスに割く時間を大幅に削減することができます。

一定の枠組みが保証されているため、Webサイトの品質も長く維持することが可能です。

さらに、フレームワークにおける大半のソースコードは統一されているため、他の人が書いたコードでもすぐに理解できるようになります。

メンテナンスや改良作業も決められた枠組みに沿ってコードを編集すればよいため、すぐに修正してアップデートすることができます。

特にWebトレンドに敏感なサイトの運営をしている場合は、大きな効果をもたらすでしょう。

編集する全員が決められた枠組みに沿ってコードを編集できるため、社員の負担や労力も大幅に減らすことが可能です。

また、不意にセキュリティホールが生まれる可能性もなくなるため、経験の浅いエンジニアでもセキュリティに関して深く考えることなく、スムーズにコードを編集できるというメリットもあります。

システムエラーを減らせる

Web開発において、システムエラーの発生は避けては通れません。

しかし、エラーが発生すると以下のような損害につながることがあります。

  • 顧客がサイトを利用できなくなる
  • サイトの評判が落ちる

また、エラーが発生した場合、「エラーの原因が何なのか」「どこが間違っているのか」などを特定するのに時間がかかります。

エラーの特定に時間を要した場合、以下のようなトラブルにもつながる可能性があります。

  • 有害なエラーが発生する
  • ウイルスとして検出されるもしくはウイルスに感染する

上記のようなトラブルが発生した場合、ソースコードを改善することができず、負のスパイラルに陥ってしまうかもしれません。

1人で開発する場合は新しい環境を再度構築することも可能ですが、大規模なものになると再構築することは非常に難しいです。

フレームワークを導入することによって単純な記述や枠組みの構築が不要となるため、スペルミスなどによるシステムエラーを大幅に減らすことができます。

表記のルールも全て統一されているため、複数人で共有して編集する場合も表記の違いによるエラーが発生しづらくなります。

開発するWebサイトが大規模なものであったり複数人で共有する機会が多い場合は、特にフレームワークを導入した方がよいといえるでしょう。

Go言語のフレームワークを使わないメリット

作業時間が短縮され、システムエラーが減るといったメリットも前述しましたが、あえてフレームワークを使わないメリットも存在します。

フレームワークに依存しなくなる

フレームワークにはあらかじめ決められた枠組みのソースコードを自動で挿入してくれるというメリットがあります。

しかし、それらのソースコードをすべて自力で書き出した場合、システムやWebサイトの構築に必要な枠組みの形式の多くを頭に入れることが可能です。

フレームワークに依存せずに済むというメリットがあり、特に企業のシステム保守・運用の即戦力として携わっていく場合は即戦力となるでしょう。

また、これまでフレームワークを使わずに編集を続けてきた方にとっては、フレームワークは便利だと思いつつも自由度が削がれるという点でデメリットだと感じるかもしれません。

白い紙へ文字や絵を自由に描くように全て1から編集できるため、上級者の方であればフレームワークを使用しない方が思い通りのシステムを構築することができるでしょう。

自身の技術力の向上につながる

互換性のあるフレームワークであれば、ソースコードの編集やエラーの対処まで自力で対応できるようになるため、自身の技術力の向上にもつながります。

しかし、十分に注意して構築を行なっていたとしても不意にセキュリティホールを生んでしまう可能性はあるため、そのようなリスクを前提に開発を行う必要があります。

技術力を上げる目的であれば、あえてフレームワークを使わず自力でコードを書いてみることをおすすめします。

まとめ

ここまで「Go言語」のおすすめのフレームワークやフレームワークの選び方、各フレームワークの特徴について解説しました。

Go言語のフレームワークはそれぞれ得意分野や対応できる範囲が全く異なるため、選ぶ段階が1番重要です。

気になったフレームワークをインストールし、使用する中で自分に合うと思ったものを使っていきましょう。