「Javaって古いからもう終わりの言語なのでは？」
「新しい言語が出てきているし、今更Javaを習得する意味はなさそう」
と感じている方は多いのではないでしょうか。
Javaは古くても非常に需要が高い言語です。
今からでも、すべてのエンジニアにJavaを習得することをおすすめします。
今回の記事では、下記の内容をお伝えしていきます。
- Javaの将来性がまだまだ高い理由
- Javaエンジニアのメリット・デメリット
- Javaエンジニアが単価を上げるためのコツ
また、人気の言語Pythonとの比較もあります。
この記事を読むと、すぐにでもJavaを勉強したくなるでしょう。
気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
週10時間の副業案件を
会員登録した方限定で配信中！
気になる内容をタップ
そもそもJavaとはどんな言語？
Javaは、アメリカのSun Microsystems社から1995年に公開された、オブジェクト指向のプログラミング言語です。
現在はOracle社に買収されていますが、今でもバージョンアップしています。
Javaの強みは、環境に依存しないで動作できることです。
Windows・Linux・MacやiOSなど、様々なOSで動作可能。
そのため、あらゆるシステムにJavaが使われています。
多くのエンジニアが、一度は触れることになるプログラミング言語ともいえるでしょう。
Javaの将来性はまだまだ高い！
Javaは古くからあるプログラミング言語ですが、まだまだ現役で将来性も十分です。
セキュリティの強さや安全性の高さから、金融機関のシステムや官公庁にも好まれ、基幹システムや組み込みにも多く使われています。
それだけでなく、人気分野であるWeb関連のシステムやスマホアプリにも、Javaを使用したシステムが多いです。
歴史は長いですが、過去の言語だと決めつけるには時期尚早でしょう。
Javaはできることが多い分、いまだに多くの需要が見込まれるプログラミング言語といえます。
Javaの将来性が高いとされる理由
Javaは古い言語であっても、将来性が高いことがわかりました。
将来性が高い理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
Javaが将来性の高いプログラミング言語とされる理由は、下記の3つです。
- 世界中で使われている
- 既存システムがJavaで作られているものが多い
- 大規模開発に向いている
それでは、順に見ていきましょう。
世界中で使われている
Javaは長い間、世界中で使われてきたプログラミング言語です。
そして、現在も大勢のエンジニアがJavaを使用して開発をしています。
Javaは標準的な言語といわれることもあるほど、システム開発における実績が多い言語なのです。
数多くのプログラミング言語がある中、Javaは長らく企業から利用されています。
今後の新規開発においても、Javaが使用される可能性は多いにあるでしょう。
既存システムがJavaで作られているものが多い
Javaは歴史が長いため、多くの既存システムに使用されてきました。
その理由は、実行環境を選ばないことだけでなく、処理速度の速さやセキュリティ・安全性の高さが挙げられます。
これらのメリットが大きいため、金融機関や官公庁、大手企業のシステム開発ではJavaでの開発が多いです。
現在稼働している大量のシステムがJavaを使用して構築されているということは、保守や改修の仕事がたくさん発生すると考えられます。
リプレース案件の場合でも、セキュリティや安全性がJavaより上回ることが証明できない限りは、別の開発言語に変更して発注する企業は少ないでしょう。
既存システムに多く使われているという事実から、当面は需要が高いまま続き、仕事に困らないと考えられます。
大規模開発に向いている
Javaは大規模システムの開発に適しています。
その理由は、Javaがオブジェクト指向であることです。
オブジェクト指向言語は、プログラムをパーツごとに細かく分けて開発することができます。
大規模システムを開発する際は、大人数でプログラミングを進めるため、分業可能である点は大きなメリットです。
大人数での開発のしやすさだけでなく、堅牢性の高さや実行スピードの速さといった運開後のメリットも、大規模システムに向いている理由といえるでしょう。
大きなシステムに携わりたいと考えているなら、Javaができると有利です。
Javaエンジニアになるメリット
Javaの特徴から将来性の高さがわかりましたが、Javaを習得することでエンジニアにも大きな魅力があります。
Javaエンジニアになるメリットは、下記の3つです。
- スマホアプリ開発ができる
- 他言語の基本となる知識がつく
- 世の中にノウハウが大量にある
それでは、順に解説していきます。
スマホアプリ開発ができる
最近では、スマホアプリを作りたいという志をもって、エンジニアを目指す人も多いのではないでしょうか。
JavaはAndroidアプリ開発にも利用されるプログラミング言語です。
日本ではiPhoneの人気が非常に高いですが、世界的に見ると圧倒的にAndroidのほうが高いシェア率を誇ります。
シェアが高ければ、アプリ開発の需要も多いと考えられるでしょう。
スマホアプリ市場は、現在拡大傾向にあります。
Javaは、Webアプリや組み込みだけでなくスマホアプリも作れる懐の深い言語です。
様々な分野のアプリケーションを経験してみたいなら、ぜひJavaエンジニアになることをおすすめします。
他言語の基本となる知識がつく
Javaは、オブジェクト指向の基本言語ともいえます。
Javaでオブジェクト指向の概念を習得してしまえば、他のオブジェクト言語への移行もスムーズにできるでしょう。
また、Javaは他のプログラミング言語との親和性が高いこともあり、多くの人が身につける言語です。
Javaを習得しておけば、今後のエンジニア人生において、様々な道に進める可能性が広がります。
実際の開発現場では、案件ごとに言語が変わることも珍しくありません。
1つの言語だけで生きていくのは厳しいため、多くの言語を習得する必要が出てくるでしょう。
他言語の知識のベースにもなり、様々な分野の開発が可能なJavaは、エンジニアにとって非常にありがたいプログラミング言語なのです。
まずはJavaを起点として、エンジニアとしての可能性を広げていくと良いでしょう。
世の中にノウハウが大量にある
Javaは歴史が長く、エンジニア人口や使用されたプロジェクトも非常に多いため、ノウハウが大量に蓄積されています。
Javaを学べる環境は世の中にあふれており、ネット上の情報や書籍などの参考書も多いです。
また経験者が多いので、開発中に不明点が生じた場合にもアドバイスをもらえる可能性が高く、安心して取り組むことができます。
有識者がいる安心感は、過酷なシステム開発現場において、大きなメリットとなるでしょう。
Javaエンジニアになるデメリット
Javaエンジニアになることで、デメリットはあるのでしょうか。
Javaエンジニアには、下記のデメリットが存在します。
- Javaエンジニアの人口が多い
- 単価が上がらない
- 新しい言語の需要が伸びてきている
それでは、順に解説していきます。
Javaエンジニアの人口が多い
Javaは、エンジニアが最初に習得する言語として新人研修で採用する企業も多く、ライバルが非常に多い言語です。
ライバルが多いと、案件の取り合いが発生します。
Javaを扱える人口が多いことは、メリットでもありデメリットでもあるのです。
しかし、Javaを使用するプロジェクトの数は、今でも非常に多くあります。
ライバルが多いため希少価値が低いのは事実ですが、Javaを習得しないほうがデメリットが大きいのではないでしょうか。
単価が上がらない
Javaエンジニアの需要は多くありますが、人数も多いため市場での価値が高いとはいえません。
Javaを使用するプロジェクトはたくさんあるため案件の数は多いですが、高単価の案件を探すのは難しいでしょう。
やはり、世の中の需要に対して、エンジニアの人数が不足している言語のほうが単価は高くなります。
今後、Javaエンジニアの単価が大きく上がることは見込めません。
Javaエンジニアの年収は500万円ほどと考えておきましょう。
低い年収ではありませんが、エンジニアとして高単価を狙う人は、Javaだけに絞らず他の言語も習得することをおすすめします。
新しい言語の需要が伸びてきている
Javaに代わるプログラミング言語が次々に登場しています。
例えば、「Scala」はJavaと同じオブジェクト指向言語ですが、コーディングはJavaより少ない量で実装可能です。
さらに、Javaとの互換性が高いため、JavaのシステムをScalaで書き換えることを検討する企業も少なくはないでしょう。
また、「Kotlin」はAndroidアプリ開発専用の言語です。
KotlinもScalaと同様にコーディング量が少なく、Javaとの互換性が高いため、今後需要が伸びる可能性は高いでしょう。
さらに、最近人気の高い「Python」も様々な分野で使用される汎用性の高い言語として、Javaの驚異になりえる言語といえます。
このように、新しく登場した言語が需要を伸ばしていることは、Javaエンジニアにとってデメリットです。
しかし、これらの言語は比較的習得しやすい言語であり、Javaとの互換性も高いため、Javaエンジニアであれば大きな苦労をせずに習得できるでしょう。
JavaとPythonを比較
Javaに対抗するプログラミング言語としてPythonを挙げました。
どちらもエンジニアからの人気は高く、習得を目指す人が多い言語です。
両者を比較すると、習得のしやすさは、Pythonのほうが上といえます。
Javaは幅広い分野で使用することができる反面、覚えることも多いですが、Pythonはコーディングがシンプルなため、ハードルが低めです。
一方、現時点での案件数は、Javaのほうが多くあります。
Javaは様々なアプリケーションや基幹システムに採用されているため、プログラミングの機会が多いです。
Pythonは機械学習・AIなど新しい分野で採用する言語で、Javaと比べれば案件数は劣りますが、AI分野の成長に伴い需要が増えていくでしょう。
まとめると、Pythonは習得しやすく今後成長する可能性が高い言語で、Javaはやや難しいが安定して仕事がある言語ということになります。
Javaエンジニアが単価アップするためのコツ
Javaエンジニアは単価が上がらないとお伝えしましたが、付加価値をつけることで単価アップを狙うことが可能です。
Javaエンジニアが単価アップするための付加価値とは、下記の4つになります。
- フレームワークの知識を身につける
- 大規模開発の経験を積む
- スマホアプリ開発の経験を積む
- プロジェクトマネージャーの経験を積む
それでは、順に見ていきましょう。
フレームワークの知識を身につける
Javaを使ったシステム開発現場では、フレームワークの利用が必須条件となるでしょう。
フレームワークとは、システムを構築するときのベースです。
Javaには数え切れないほどのフレームワークが存在します。
「Spring Framework」や「SAStruts」など、使用頻度の高いフレームワークの知識はおさえておくとよいでしょう。
Javaは、様々な分野に利用されますが、フレームワークによってプログラミングの概念が大きく変わるため、「Javaができる」というだけでは渡り歩けない現場もあるのです。
逆に、開発現場で採用されたフレームワークに詳しい人材であれば、非常に重宝されることもあります。
多くのフレームワークに触れ、知識を深めておきましょう。
おすすめのJavaフレームワークについて知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
大規模開発の経験を積む
大規模開発は、小規模開発とは勝手が違います。
大規模開発では、プロジェクトメンバーは処理のパーツを作ることになるため、システムの全体像を把握しにくい状態です。
ところが、自分が作成するパーツがシステム全体から見てどのような役割であるかを理解しているほうが、よりよいものを作ることができます。
結果的に、パーツ同士を組み合わせる作業もスムーズになるでしょう。
だからといって、一担当者が大きなシステムの全体を細かく理解するのは効率的ではありません。
自分に必要な箇所をそれぞれ適切なレベルで理解するスキルは、大規模開発が初めての人ではハードルの高い作業でしょう。
また大規模開発の現場は、一人ひとりのコーディングに違いが出ないよう、細かいルールが設けられていることが多いです。
大人数での開発を経験していないと、独りよがりのプログラミングをしてしまう可能性もあるため、一度は経験しておくとよいでしょう。
スマホアプリ開発の経験を積む
Javaエンジニアは多くいますが、スマホアプリの開発経験がある人は比較的少ないです。
Javaの経験があればスマホアプリが作れるというのは、正しくもあり間違ってもいます。
個人的にお試しで作るレベルのものなら、Javaの知識があれば開発可能です。
しかし、多くのユーザーに使ってもらうトレンドをおさえたスマホアプリを作るには、Javaの知識やサーバーサイドの開発経験だけでは難しいでしょう。
スマホアプリ開発は、今後も伸びる分野です。
スマホ特有の知識を身につけ、他のJavaエンジニアとの差をつけましょう。
プロジェクトマネージャーの経験を積む
Javaエンジニアに限らず、プロジェクトマネージャーはプログラマより単価が高くなります。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを管理しメンバーを動かす、責任の大きな仕事です。
プログラミングのスキルが高くても、それだけではプロジェクトマネージャーは務まりません。
逆にマネジメントのスキルが高くても、プログラミングの知識が乏しいとメンバーからの相談やクライアントの要望に的確に応えることが難しくなります。
Javaエンジニアとしてのスキルが身についてきたら、並行してマネジメントのスキルも磨いていきましょう。
ただし、マネジメントのスキルはプログラミングのスキル以上に他者に証明しにくいものです。
腕試しも兼ねて、IPA（情報処理推進機構）の「プロジェクトマネージャ試験」の資格を取っておくことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、Javaの将来性やJavaエンジニアが単価を上げるための付加価値について解説してきました。
Javaは古い言語ですが、いまでも多くのシステムに使用されている将来性の高い言語です。
Javaを習得すれば、他の多くの言語もスムーズに習得できます。
まずはJavaを習得して多種多様な分野で経験を培い、それを武器にエンジニアとして成長していきましょう。
