IT業界に転職したい!未経験者が知るべきこととは

「未経験でもIT業界に転職したい!」

と考えている人は、意外に多いのではないでしょうか。

IT業界に未経験から転職することは可能です。

しかし、異業種からIT業界に転職する人が知っておくべきことがあり、それを知らないまま転職活動をしても「なかなか採用されない」「入社後についていけない」ということが起きてしまいます

 

そこで今回の記事では、未経験からIT業界に転職する人のために下記の点についてお伝えします。

  • 知っておくべきこと
  • チャレンジしやすいIT業界の職種
  • 転職する企業の選び方
  • 転職前の準備とおすすめの資格
  • 未経験者におすすめの転職エージェント

 

この記事を読んで転職活動をすることで、未経験者でもIT業界に転職し、活躍することができるでしょう。

IT業界に転職したいと考えている未経験の方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

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IT業界に未経験から転職することは可能

IT業界に未経験から転職することは可能

未経験からでもIT業界に転職することはできます

なぜなら、下記の理由があるからです。

  • IT技術の発展により需要が拡大している
  • IT業界の人材不足により未経験者も採用している

 

IT人材不足は大きな課題となっています。

それは、IT技術の需要拡大だけでなく、少子化による労働力の不足も大きな原因です。

また、経済産業省が2019年に発表した「IT人材需給に関する調査」では、2030年には約45万人のIT人材が不足するといわれています。

IT人材需給に関する調査

出典:経済産業省のIT人材需給に関する調査(2019年3月)

 

このような背景から、多くの企業が未経験者でも積極的に採用を進めているのです。

 

IT業界経験者でITエンジニア転職に興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。

 

未経験からITエンジニアに転職したい人が知っておくべきこと

未経験からITエンジニアに転職したい人が知っておくべきこと

未経験でもIT業界に転職することは可能ですが、そのためには下記の点について知っておく必要があります。

  • 20代が圧倒的に有利
  • IT業界の知識がないと難しい
  • ポートフォリオがあると有利
  • SES企業が多い
  • 入社後すぐにプログラミングの仕事ができるわけではない

それぞれの内容について、順に説明していきます。

20代が圧倒的に有利

20代であれば、未経験での転職も圧倒的に有利でしょう。

なぜなら、20代であれば体力もあり知識の吸収力もあるからです。

経験がない人材を採用した場合、企業は教育をする必要があります。

教育をして一人前の戦力になった後、若い人のほうが活躍できる期間が長くなるため、企業にとってはメリットが大きいです。

20代の場合は、将来性を期待した「ポテンシャル採用」をされやすいでしょう。

IT業界の知識がないと難しい

未経験であっても、IT業界の知識がないと転職は厳しいです。

ITの知識というとプログラミングを思い浮かべる人が多いと思いますが、それだけではありません。

パソコンを構成している要素や、ソフトウェア・ハードウェア・ネットワークなど、ITに関する基礎知識を身につけておきましょう

また、IT業界に転職するのであれば、ITリテラシーが高いほうが良いでしょう。

ITリテラシーとは、直訳すると「ITを読み書きする能力」です。

要するに「IT機器やツールに関しての知識を持ち、使いこなせる能力」ということになります。

ポートフォリオがあると有利

未経験者がIT業界に転職する場合は、ポートフォリオの有無が採用に大きく影響することがあります。

ポートフォリオとは、実績をまとめたものです。

自分のできることをまとめて提出できると良いでしょう。

しかし、何の実績もなければ、ポートフォリオは作れません。

何かしら行動を起こして、実績を積み上げましょう。

勉強中のプログラミング言語でも構いません。

未経験でもIT業界に転職するために、努力できる人材であることをアピールしましょう。

SES企業が多い

未経験者を募集しているのは、SES企業が多い傾向があります。

SESは「システム・エンジニア・サービス」のことで、SES企業はエンジニアを派遣する企業です。

SES企業に転職した場合、自社で仕事をするのではなくクライアント企業に派遣され、そこに常駐して仕事をします

SES企業は技術者派遣業のため、多くのエンジニアを必要とします。

そのため、未経験者はSES企業に採用されやすいのです。

入社後すぐにプログラミングの仕事ができるわけではない

ITエンジニアとして入社できても、すぐにプログラミングの仕事を任されることは少ないでしょう。

多くの会社では、最初にプログラミングの研修があります。

そして、研修後も簡単な業務からステップアップすることが多いです。

たとえば、テスト仕様書をもとに完成しているプログラムを動かして動作の確認をするといったものになります。

 

転職サイトのITエンジニア「未経験歓迎」求人の裏側

転職サイトのITエンジニア「未経験歓迎」求人の裏側

未経験であれば、転職サイトにあるITエンジニア求人に「未経験歓迎」と書かれているものが、応募の対象になると考えるでしょう。

しかし「未経験歓迎」の裏側には、下記の3つのことが隠されている場合があります。

  • 人員不足のブラック企業の可能性あり
  • 業務未経験でも知識は必要なことが多い
  • 30代以上の未経験者は除外されやすい

 

これらのことに気づかないまま応募してしまっては、なかなか採用されずに時間を無駄にしたり、入社できても過酷すぎて長続きしなかったりする可能性があります。

転職活動をする場合は、しっかり裏側も理解して進めましょう。

それでは、それぞれの内容について順に解説していきます。

人員不足のブラック企業の可能性あり

求人条件に「未経験歓迎」とあり、常に人を募集しているような企業は、もしかしたらブラック企業かもしれません。

多くの企業で人手不足の問題を抱えているのは事実ですが、人手不足であっても本音を言えば経験者が欲しいところです。

 

しかし、未経験でも良いのでとにかく人を集めたいという企業は、人手不足の原因が「需要の高さ」によるものではなく「離職率の高さ」によるものの可能性が考えられます。

忙しすぎる企業に転職してしまうと、残業が多かったり休みが取りづらかったりして、心身ともに疲労が溜まりがちになります。

求人情報だけで判断するのは難しいので、エンジニアの知人に相談したり、ネットで検索するなどして、しっかり調査しましょう。

業務未経験でも知識は必要なことが多い

業務が未経験なら、知識がなくてもOKとは限りません。

「未経験歓迎」と「スキル不問」では、まったく意味が違うので注意しましょう。

 

未経験でもあえてIT業界に転職するからには、「ITに関する知識を磨きたい」という思いを持っている人材だと期待されています。

業務レベルに到達する必要はありませんが、簡単なプログラミングのスキルとITの基礎知識を持っている人のほうが圧倒的に有利です。

「未経験歓迎」という言葉に甘えないようにしましょう。

30代以上の未経験者は除外されやすい

年齢制限がなく「未経験歓迎」とあっても、実際のところ30代以上は採用されにくいのが現実でしょう。

なぜなら、20代のほうがポテンシャルに期待ができるからです。

 

30代以上であれば、前職の職歴や本人の持っているスキルが非常に重要になります。

例えば、リーダー経験やマネジメント経験などがあると良いとされています。

30代以上であれば、長年の社会人経験により養われたものがたくさんあるはずです。

それらをアピールポイントとして、転職活動をすると良いでしょう。

 

未経験でも転職をチャレンジしやすいIT業界の職業

未経験でも転職をチャレンジしやすいIT業界の職業

IT業界は、IT(情報技術)を使用した技術や仕組み、サービスなどを展開する業界です。

IT業界の仕事内容は、非常に難しいものが多いですが、そのなかでも比較的易しいものもあります。

未経験であれば、易しいものから始めると良いでしょう。

IT業界の仕事は大きく分けると、ITエンジニアとそれ以外の職業に分けられます。

ここでは、未経験でもチャレンジしやすいIT業界の職業を紹介します。

ITエンジニア

ITエンジニアは、IT業界と聞いて一般的に想像する職業でしょう。

未経験者におすすめの職業は、以下の6つです。

  • プログラマー
  • フロントエンドエンジニア・マークアップエンジニア
  • サーバーエンジニア
  • ネットワークエンジニア
  • テストエンジニア
  • サービスエンジニア(フィールドエンジニア)

それでは、それぞれのエンジニアについて順に説明していきます。

 

なお、未経験に限らずエンジニアの種類や必要な資質について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

プログラマー

プログラマーは、設計書をもとにプログラミングをすることが仕事です。

プログラミング言語と呼ばれるものを使って、ソースコードを書きます

プログラミング言語には、Java・Python・C#・HTMLなど非常に多くの種類があり、あらかじめ決められた言語を使用することが必要です。

 

転職する企業によって、扱うプログラミング言語が変わってきます

SES企業のように特定の分野が決まっていない場合は、自身が参画するプロジェクトによって言語が変わると考えてください。

プログラマーの仕事は、論理的に物事を考え、エラーが見つかればそれを解決する力が必要です。

簡単とは言い難い仕事ではありますが、エンジニアになる人はプログラマーから始める人が多い傾向があります。

フロントエンドエンジニア・マークアップエンジニア

フロントエンドエンジニア・マークアップエンジニアは、Webサイトの見た目を作ることが仕事です。

使用するプログラミング言語は、HTML・CSS・JavaScript・PHPといったWeb関連のものだけで作ることができます。

とくにマークアップエンジニアは、仕様書に記載された通りに画面の見た目のみを作るので、わかりやすく未経験者におすすめです。

 

マークアップエンジニアからレベルアップしてフロントエンドエンジニアになるには、JavaScriptを使用して画面の見た目に動きをつける作業が加わります。

JavaScriptは、比較的習得しやすいプログラミング言語の1つです。

また、WebサイトやWebシステムを作るときには、JavaScriptとそのほかの言語とあわせて使用することが多いので、習得して損はありません。

マークアップエンジニアで満足せず、JavaScriptを習得して、ぜひフロントエンドエンジニアを目指してください。

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、各種サーバー(Webサーバー・FTPサーバー・メールサーバー・データベースサーバーなど)の設計・構築・運用・保守をすることが仕事です。

サーバーの設計や構築は多くの専門知識が必要となる、非常に難しい仕事です。

 

逆に、サーバー運用・保守業務であれば、マニュアルがあるので未経験者でもやりやすい仕事になります。

サーバー運用・保守業務をすることで、Webシステムを作るエンジニアに必要なサーバーやその周辺知識を深めることができるため、一度は経験できると良いでしょう。

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、Web上にあるネットワークの設計・構築・運用・保守をすることが仕事です。

ネットワーク設計や構築もまた、多くの専門知識が必要な、非常に難しい仕事になります。

しかし、ネットワーク運用・保守業務なら、未経験者でも活躍できるでしょう。

 

ネットワーク運用・保守業務は、簡単な業務とはいえ責任重大な仕事になります。

なぜなら、ネットワークは途切れることが許されない、使えることが当たり前のものだからです。

今や、ネットワークが止まったら何もできないといっても過言ではありません。

ネットワークエンジニアは、チームを組んで作業することが多いので、先輩の助けを借りながらスキル習得ができるため初心者でもチャレンジしやすいでしょう。

ネットワークの知識を深めることができるので、良い経験になります

 

ネットワークエンジニアの仕事について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

テストエンジニア

テストエンジニアは、プログラマーが開発したシステムが正しく動作するかをチェックすることが仕事です。

正しい動作とは、感覚的なものではなく、仕様書どおりに動くかどうかを確認します。

比較的簡単な業務ではありますが、製品をリリースする前の非常に重要なポジションです。

もしここでエラーを見落とし、世に出たあとに不具合が見つかってしまったら、大問題になります。

利用者に迷惑がかかるのはもちろん、リリースした企業の信用も落ちかねません。

 

未経験者が任されるテストエンジニアの仕事は単純な作業ですが、責任重大なのは事実。

細かい作業の繰り返しになることが多いですが、集中してコツコツと作業をこなせる人が向いています。

なお、テストエンジニアとしてのレベルが上がれば、テスト項目を考えるところから任されるようになります。

それには、品質保証の観点を身につけることが重要です。

サービスエンジニア(フィールドエンジニア)

サービスエンジニア(フィールドエンジニア)は、クライアント先に出向いて技術的なサポートをすることが仕事です。

システムが運用されている現場(フィールド)で、クライアントに近い位置で仕事をします。

システム開発はできなくても、システムや製品に関する知識を身につけられれば良いため、比較的ハードルは低めです。

 

しかし、現場にいる以上はクライアントとの会話が必要になります。

コミュニケーション能力や冷静な判断力、問題解決能力など、多くのスキルが必要です。

クライアントに一番近いエンジニアとして、クライアントに安心感を与えることが重要な任務になります。

そのほかのIT関連の職業

ITエンジニア以外にも、未経験者におすすめできるIT業界の職業はあります。

技術職にこだわっていなければ、これらの職業もおすすめです。

  • IT事務
  • IT営業
  • Webマーケター
  • Webデザイナー
  • ITコンサルタント

それでは、それぞれの職業について順に説明していきます。

IT事務

IT事務は、バックオフィスと呼ばれ、IT業界の事務職になります。

主な仕事は、データ入力・書類作成などといった事務作業ですが、総務や経理などの事務とは違い、システム開発の現場で必要とされる事務作業をすることが仕事です。

パソコン作業ができれば良いので、IT業界が未経験でも入りやすいでしょう。

システム開発現場を経験することができるので、やる気さえあれば、現場で知識を吸収してプログラマーやテストエンジニアなどにチャレンジすることもできます。

IT営業

IT営業は、システムやWebサービスなどをクライアントにおすすめする営業の仕事です。

技術営業とも呼ばれ、ITスキルと営業スキルの両方を駆使して、クライアントの悩みを解決するための製品やサービスなどを提案します。

前職が営業職であれば、知識を身につけてITに特化した営業職にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Webデザイナー

Webデザイナーは、Webサイトのデザインを担当するのが仕事です。

どのようなデザインができるのかを伝えるために、ポートフォリオを用意しておくと良いでしょう。

Webデザインのセミナーなどを受講して、知識やスキル・センスを磨くことが必要です。

 

Webデザインは未経験でも習得しやすいので、転職時にライバルと差をつけるためには、HTMLやCSSなどのコーディングの知識もあると採用されやすいでしょう。

見た目の美しさや見やすさだけでなく、機能的な面も考慮できる人が向いています。

Webマーケター

Webマーケターは、Webを使って集客をすることが仕事です。

クライアントの目的に合わせて、Web広告を展開します。

SEO対策や、メルマガ・SNSを活用したマーケティングなど、Webを最大限に使って様々な角度から集客し売上を拡大させることが目的です。

 

仕様書どおりにシステムを作るのとは違い、正解がひとつではない仕事になります。

試行錯誤して対策したあとしばらく様子を見て、結果を分析することも仕事です。

分析と対策を繰り返して、より売上を上げることがWebマーケターに求められる任務になります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、IT技術を活用して、クライアントの経営課題を解決するのが仕事です。

Webマーケターに似ていますが、Webマーケターは広告(集客)に強く、自身が当事者となって問題解決をします。

一方、ITコンサルタントは客観的な立場から経営課題を解決する提案をするのです。

 

ITコンサルタントの仕事は、クライアントのなかでも経営層と話をすることが多くなります。

そのため、責任重大で非常に難しい仕事ではありますが、20代の若手であれば先輩や上司から学びながらチャレンジすることができるでしょう。

しかし、30代以上でITエンジニア経験やコンサルタント経験がない場合は、非常に厳しいです。

未経験でIT業界に転職したい人に求められるスキル4選

未経験でIT業界に転職したい人に求められるスキル4選

未経験だとしても、IT業界に転職することは可能ですが、そのためにはITスキル以外にも下記のスキルが必要になります。

  • 学び続ける力
  • 自走できる力
  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考力

これらの能力が低いと判断された場合は、採用されることは難しいでしょう。

それでは、必要なスキルについて順に解説していきます。

学び続ける力

常に学び続けることができる人、それが苦痛でない人はIT業界に向いているといえます。

なぜなら、IT業界の進化や移り変わりはとても激しく、数年前の知識では古くなってしまうからです。

古い知識では、クライアントの要望に応えることができません。

探究心を持って意欲的に学び続けることが、IT業界で成功するポイントです。

自走できる力

IT業界に転職するなら、自走できる力が必要になります。

自走できるということは、自分で判断して行動できるということです。

未経験なので、エンジニアとしてのスキルは低いため、即戦力になれないことは仕方ありません。

しかし、社会人としての判断力や行動力は持ち合わせている必要があります。

指示がないと動けないタイプの人は、IT業界で活躍することは難しいでしょう。

コミュニケーション能力

IT業界といえど、パソコンを相手に仕事をするわけではありません。

クライアントやチームのメンバーと円滑にコミュニケーションを取り、意思疎通をしながら業務を進める必要があります。

 

もちろん、コミュニケーション能力が必要なのはIT業界に限った話ではありませんが、IT関係なら人と話さなくて済むと考えているなら、それは大きな誤解です。

多くのIT現場では、自身の考えをわかりやすく正確に伝えたり、相手の考えを会話により引き出すなどコミュニケーション能力はかなり重要となるため、苦手な人は苦労する可能性があります。

前職でもチームワークができていた人やリーダー経験のある人は、その経験が活かせるでしょう。

論理的思考力

IT業界では、論理的に考える力が求められます

設計業務では、少ないコストでユーザーの要望に応える最適な仕様を考えることが必要です。

また、プログラミングをする場合は、シンプルで無駄のない処理を作ることで、バグを減らすことができます。

トラブルが発生すれば、原因究明や対策を考え、最小限の時間で復旧にあたる必要があるでしょう。

どの業務をとっても、論理的思考力が必要になります。

また、IT営業やWebマーケター、ITコンサル業でも、クライアントにわかりやすく説明するためには、論理的に筋道を立てて話す必要があるでしょう。

 

未経験者がITエンジニアに転職する場合の企業選びのポイント

未経験者がITエンジニアに転職する場合の企業選びのポイント

ITエンジニアに転職する場合に「未経験歓迎」の文字や年収ばかりに注目すると、入社後に後悔する可能性があります。

しかし、ITエンジニア転職を経験していれば注目すべきポイントはわかりますが、未経験では判断が難しいため、条件ばかりに目がいってしまうことでしょう。

IT企業を選ぶ場合には、下記のことに注目して選びます。

  • 企業規模
  • 教育制度
  • 福利厚生
  • 開発内容

それでは、それぞれのポイントについて順に説明していきます。

企業規模に注目する

企業規模に注目すると、自身に合った企業を選ぶのに役立つでしょう。

たとえば、大企業であれば教育制度が整っていたり、安定して長く働くことができます。

中小企業であれば、活気があって経営層とも近い位置で仕事をすることが可能です。

さらに、自社製品を開発している中小企業であれば、ひとつの技術を追い求めることができ、下請けや派遣業務をしている中小企業は、様々な技術に触れることができます。

また、スタートアップ企業やベンチャー企業は、勢いがあり最先端の技術を身につけるにはうってつけです。

大企業だから良いというわけではないので、自身のやりたいことに合った企業規模の会社を選びましょう

教育制度に注目する

未経験で転職する場合は、教育制度が充実した企業を選ぶと良いでしょう

いくら事前に学習して準備をしていても、実際の業務では教科書どおりにはなりません。

せっかくITエンジニアとして転職できても、レベルについていけなくて辞めてしまってはもったいないですね。

そのため、OJT制度のある企業を選ぶのがおすすめです。

また、セミナーの受講料や資格取得の費用を負担してくれたり、資格の手当がもらえる企業なら、一人前になったあとでも意欲的に学習を続けることができるでしょう。

福利厚生に注目する

福利厚生は、企業選びにおける重要な要素のひとつです。

とくにITエンジニアの仕事は、時期によってはハードワークになることもあり、メンタルヘルスや体調を管理することが難しくなる場合もあるでしょう。

健康診断やリラクゼーション施設の利用、自己啓発の費用負担などは、ITエンジニアとって嬉しい福利厚生になります。

開発内容に注目する

企業がおこなう開発内容にも注目しましょう。

未経験であれば、継続して勉強することができるように、興味があるものを選ぶことがおすすめです。

公共系のシステムを作るのか、一般ユーザーに向けたアプリを作るのか、AIなどの最先端技術を扱うのか、主にどのようなものを製作している企業なのか確認しましょう。

 

未経験でITエンジニアに転職する前に準備すること

未経験でITエンジニアに転職する前に準備すること

未経験でITエンジニアになりたいなら、転職前の準備が必要です。

下記の2つの準備ができると心強いでしょう。

  • プログラミングを学習する
  • 副業にチャレンジする

それでは、順に説明していきます。

プログラミングを学習する

ITエンジニアを目指すなら、プログラミングは経験しておくことがおすすめです。

1つ2つアプリを作ってみるだけでも、手を動かしてプログラミングしたことがある人と、そうでない人では大きな差があります。

初めてプログラミングをおこなう場合は、手も足も出ないことが多いです。

そのため、少なくとも「一度も経験したことがない状態」からは、抜け出しておくと良いでしょう。

学習するプログラミング言語の選び方

プログラミングを学習するといっても、プログラミング言語の種類が非常に多く、未経験者は言語選択の段階で迷ってしまいます。

プログラミング言語選びには下記の点に注目すると良いでしょう。

  • 習得しやすさ
  • 求人募集の数
  • トレンドや将来性
  • 転職分野に適したもの

 

なかでも未経験者が習得しやすく比較的簡単なプログラミング言語は、下記のとおりです。

  • HTML/CSS
  • Python
  • Swift
  • Kotlin

これらの言語は、将来性も見込めるためおすすめです。

 

さらに、レベルを上げられるなら、C#やJavaの習得ができると良いでしょう。

C#やJavaは、できることが多いプログラミング言語なので、活躍できる場が多くなります

 

未経験者におすすめのプログラミング言語の選び方、また各プログラミング言語の特徴が知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

    プログラミングの学習方法

    プログラミングの学習方法は、独学かプロに教えてもらうかのどちらかです。

    どちらの方法も一長一短ではあるので、自身の性格や状況に合ったものを選びましょう。

    独学の場合

    独学の場合は、自分の好きな時間で学習を進められることがメリットです。

    しかし、未経験の場合は難しくて挫折してしまう人が多いことも事実

    覚悟を持って取り組みましょう。

    もし、書籍で学習する場合は、インプットばかりにならないように注意してください。

    プログラミングは手を動かして初めて身につくものです。

    書籍を一通り読んだら、理解ができたかどうかに関わらず、一度パソコンに向かってプログラムを書いてみましょう。

     

    また、未経験者の学習に適したWebサイトもいくつかあります。

    プログラミング学習におすすめのWebサイトは下記のとおりです。

    未経験者だけでなく、経験が浅い人が復習のために利用したり、新たに別のプログラミング言語を習得したりするときにも使えます。

    セミナーやスクールを利用する場合

    セミナーやスクールを利用すれば、専門家から体系的に指導を受けることができます

    時間の融通が難しかったり、お金がかかったりという難点はありますが、独学では続きそうもないという人にはおすすめです。

    独学より効率的に学習することができるでしょう。

    セミナーやスクールのなかには、わからない箇所を講師に相談できるだけでなく、就職支援サービスがあるものもあります。

    未経験で不安な場合は、活用すると良いでしょう。

    副業にチャレンジする

    プログラミングがある程度身についたなら、副業にチャレンジしてみましょう。

    仕事としてのプログラミングを体験します。

    副業で一度でも体験したことがあれば、未経験でIT業界に入ることへの不安も和らぐでしょう。

    また、実績にもなるので一石二鳥です。

    IT業界に未経験で転職する場合に有利になる資格

    IT業界に未経験で転職する場合に有利になる資格

    ITに関する資格を取って、未経験でも転職を有利に進めましょう。

    IT業界は、資格がないとできないわけではありません

    しかし、転職活動において、資格はその人のスキルを知るためのツールのひとつです。

    また、独学で勉強している人にとっては、資格取得といった目標があるほうが、継続しやすいでしょう。

     

    未経験も取得しやすく、IT業界に転職する場合に有利になる資格は下記のとおりです。

    • ITパスポート
    • 基本情報技術者試験
    • MOS(Microsoft Office Specialist)
    • CCNA(Cisco Certified Network Associate)

    それでは、それぞれの資格について順に解説していきます。

    ITパスポート

    ITパスポートの基礎情報は下記のとおりです。

    資格名称 ITパスポート
    運営団体 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
    資格種類 国家資格
    証明できること ITに関する基礎知識を持つ
    試験範囲 ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系

     

    ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識があることが証明できる資格です。

    資格の有無に限らず、IT業界で働き始めるならITパスポートレベルの知識があると安心でしょう。

    基礎的な知識から、セキュリティやネットワークの知識、経営の知識も問われます。

    IT初心者用の資格のため、イラストなどを使ってわかりやすく説明された参考書がたくさんあるので、学習しやすいです。

    IT業界に転職する人なら、どの職種でも持っていて損はない資格なので、資格取得を目指してみることをおすすめします。

    基本情報技術者試験

    基本情報技術者試験の基礎情報は下記のとおりです。

    資格名称 基本情報技術者試験
    運営団体 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
    資格種類 国家資格
    証明できること ITエンジニアとしての基礎知識・技能を持つ
    試験範囲 ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系

     

    ITエンジニアとして活躍したいなら、基本情報技術者試験がおすすめです。

    基本情報技術者試験は、ITパスポートよりレベルが高いですが、ITエンジニアとして働くための基礎知識を幅広く身につけることができます

    IT関連知識だけではなくプログラミングの問題もあり、未経験者が学習すべき内容が詰め込まれているため、この資格を持っていれば、採用する企業側は未経験者でも安心してくれるでしょう。

    ただし、基本情報技術者試験のプログラミングの問題ができても、業務レベルのプログラミングには達しないため、油断は禁物です。

    プログラミングの勉強は、資格の勉強とは別でおこないましょう。

    MOS(Microsoft Office Specialist)

    MOSの基礎情報は下記のとおりです。

    資格名称 MOS(Microsoft Office Specialist)
    運営団体 株式会社オデッセイ コミュニケーションズ
    資格種類 国際資格
    証明できること Office製品が扱える
    試験範囲 Wordの操作、Excelの操作、PowerPointの操作、Accessの操作、Outlookの操作

     

    MOSは、ExcelやWordといったOffice製品を使いこなせることが証明できる資格です。

    試験レベルは、スペシャリスト(一般)とエキスパート(上級)の2種類があります。

    MOSは、IT業界のなかでもとくにIT事務を目指す人に有効な資格です。

    IT事務は、スキル不問であることが多いことから、競争が激しくなってしまいます。

    そのため、MOSの資格を持っていると、ライバルに勝つための要素のひとつとなるでしょう。

    IT事務以外でも、パソコンを使う仕事であればOffice製品を使用することは多いので、Office製品の扱いに不安がある人は勉強してみると良いですね。

    CCNA(Cisco Certified Network Associate)

    CCNAの基礎情報は下記のとおりです。

    資格名称 CCNA(Cisco Certified Network Associate)
    運営団体 シスコシステムズ(Cisco Systems)
    資格種類 ベンダー資格
    証明できること ネットワークの基礎知識を持つ
    試験範囲 ネットワークの基礎、IP サービス、セキュリティの基礎、自動化、プログラマビリティ

     

    CCNAは、ネットワークの基礎知識があることが証明できる資格です。

    ネットワーク機器メーカーのCisco社が認定する資格なので、Cisco製品を扱う可能性のあるインフラエンジニア、とくにネットワークエンジニアにはおすすめの資格になります。

    ITエンジニアであれば、ほとんどの人がネットワークを扱うことになるので、知識としておさえておくと良いでしょう。

    CCNAの上位資格として、CCNP(Cisco Certified Network Professional)という資格もあります。

    スキルアップできたら、上位資格にもチャレンジしてみましょう。

     

    未経験でITエンジニアなりたい人におすすめの転職エージェント3選

    未経験でITエンジニアなりたい人におすすめの転職エージェント3選

    未経験でITエンジニアを目指す場合は、転職エージェントを利用することがおすすめです。

    転職エージェントは、無料で利用できるので気軽に登録して、相談してみると良いでしょう。

    専門性の高いITエンジニアという職に就くためには、転職のプロのサポートをお願いするほうが安心です。

     

    未経験でITエンジニアになりたい人におすすめの転職エージェントは下記の3つになります。

    • WORKPORT(ワークポート)
    • RecruitAgent(リクルートエージェント)
    • FEnet未経験

    それでは、それぞれのエージェントについて順に解説していきます。

    WORKPORT(ワークポート)

    ワークポートの基本情報は下記のとおりです。

    サイト名 ワークポート
    運営会社 株式会社ワークポート
    対象エリア 全国(関東・関西・愛知・福岡が中心)
    公式サイト 公式サイト

     

    ワークポートは、未経験からチャレンジしたい人への求人を多数取り扱っています。

    また、無料のエンジニアスクール「みんスク」の利用ができるので、異業種から未経験でITエンジニアを狙っている人には便利なエージェントです。

    丁寧にヒアリングをして、求職者に適した求人を紹介してくれます。

    さらに、今後のキャリアを見据えた話をしてくれるため、評判が良いです。

    転職活動支援アプリ「eコンシェル」を使えば、スマホを使ってすきま時間に気軽に転職活動ができて便利。

    未経験からITエンジニアに転職したい人には、非常におすすめのエージェントになります。

    RecruitAgent(リクルートエージェント)

    リクルートエージェントの基本情報は下記のとおりです。

    サイト名 RecruitAgent(リクルートエージェント)
    運営会社 株式会社リクルート
    対象エリア 全国
    公式サイト 公式サイト

     

    リクルートエージェントは、転職業界でも有名なリクルートが運営しており、安心できる転職エージェントです。

    求人保有数も転職業界トップクラスなので、未経験者のための求人も多く取り揃えています

    大手のサービスであるため、非公開の求人も多いです。

    歴史も長く、転職活動のノウハウも蓄積されているため、求職者の不安を解消してくれることでしょう。

    求人数が圧倒的に多いので、未経験でも経験者でも転職する場合は、まずは登録しておくべきエージェントです。

    FEnet未経験

    FEnet未経験の基本情報は下記のとおりです。

    サイト名 FEnet未経験
    運営会社 株式会社夢テクノロジー(夢真グループ)
    対象エリア 東京・大阪中心
    公式サイト 公式サイト

     

    FEnet未経験は、未経験からITエンジニアになりたい人のために特化した転職エージェントです。

    未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジ率は98%となっています。

    また、充実したエンジニア研修を2ヶ月間受講してスキルを伸ばします。

    研修内容は、プログラミングだけでなく、豊富な種類の資格取得のための研修もあり、ITエンジニアになるための土台作りができるでしょう。

    特化型のエージェントなので、コンサルタントのアドバイスも適格です。

    一般的な転職エージェントと違い、登録するためには面談を受ける必要があります。

    未経験からのITエンジニア転職特化型でサポートが非常に充実しているので、気になる方は一度ホームページを見てみると良いでしょう。

     

    IT業界に未経験から転職したい!未経験者が知るべきこととはまとめ

    IT業界に未経験から転職したい!未経験者が知るべきこととはまとめ

    未経験からIT業界に転職する方法をお伝えしてきました。

     

    結論としては、未経験でもスキルや資格があるほうが有利です。

    また、IT業界は移り変わりが激しいため、常に学ぶ姿勢が大切になります。

    本気でIT業界への転職を考えている方は、まずはITに関する知識を身につけましょう

    IT業界のなかでも、ITエンジニアを狙う場合は、プログラミングの学習も必要です。

    そして、転職エージェントを利用し、IT業界の実態を教わりながら転職活動に励み、内定を勝ち取りましょう。