エンジニアなら習得必須!AWSはメリットが多くサービス内容も豊富

AWSってクラウドの何かでしょ?」

というレベルの理解の方も多いのではないでしょうか。

 

AWSは、Amazonが提供しているクラウドサービスです。

サービス内容が豊富なため、世界シェア1位を誇っています

そのため、AWSに関するエンジニアの仕事も多いです。

 

そこで今回の記事では、AWSについて下記の内容をお伝えします。

  • AWSとは
  • エンジニアに嬉しいAWSの特徴
  • AWSを活用している企業
  • メリット・デメリット
  • AWSのサービス

 

この記事を読むと、AWSのサービスが多岐に渡ることがわかります。

それがわかれば、AWSに関する仕事が非常に多く、将来性が高いことも理解できるでしょう。

AWSについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

週10時間の副業案件を
会員登録した方限定で配信中!

AWSとは

AWSとは

AWSとは、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです

Amazon Web Servicesを略して、AWSと呼んでいます。

ここでは、近年よく聞くようになった「クラウド」とは何なのか、またクラウドとオンプレミスとの違いについて解説していきます。

クラウドコンピューティングサービスとは

普段はクラウドコンピューティングサービスを略して「クラウド」「クラウドサービス」と呼ぶことが多いです。

クラウド(Cloud)は直訳すると「雲」ですが、クラウドコンピューティングサービスは、インターネットの先にある実体のない環境を利用できるサービスになります。

具体例としては、サーバーやデータベースなどのハードウェア(実体)を自社内に構築せずに、インターネット経由で提供されるクラウド上で運用できるサービスなどがあります。

 

クラウドコンピューティングサービスは大きく分けて、下記の3つの種類があります。

  • SaaS(Software as a Service):ネットワーク、ハードウェア、OS、ミドルウェア、アプリケーション
  • PaaS(Platform as a Service):ネットワーク、ハードウェア、OS、ミドルウェア
  • IaaS(Infrastructure as a Service):ネットワーク、ハードウェア、OS

カバーする範囲が広いのはSaaSで、代表的なSaaSの例には、Web会議システムやビジネスチャットなどが挙げられます。

オンプレミス型との違い

クラウドコンピューティングは、実体のない「仮想」サーバーを使います

一方、実体がある「物理」サーバーを使うのが「オンプレミス」です

クラウドはサービスを利用するだけでサーバー構築が可能なのに対し、オンプレミスはサーバーなどのハードウェアを自前で用意することになります。

エンジニアに嬉しいAWSの特徴

エンジニアに嬉しいAWSの特徴

AWSにはエンジニアに嬉しい下記のような特徴があります。

  • 将来性が高い
  • 年収が比較的高め
  • 副業でも稼げる

それでは、特徴について順に解説していきます。

将来性が高い

AWSは将来性が高いです

なぜなら、世界中でクラウドコンピューティングサービスの需要が高まっているからです。

数あるクラウドの中でも、AWSはシェア率がトップになります。

クラウド自体の需要も高く、その中でのシェア率も高いため、AWSに関する求人も多くあります。

 

なお、AWSの将来性について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

年収が比較的高め

AWSを扱うエンジニアは年収が比較的高めです。

平均年収は550万円〜600万円程度といわれています。

昨今、クラウドの必要性が高まるにつれ、AWSのスキルを習得したエンジニアの需要も高いです。

 

AWSエンジニアの代表的な仕事は下記のようになります。

  • AWSの環境設計
  • AWSの環境構築
  • AWSの運用・サポート
  • AWSを利用したサービス開発

設計やサービス開発は、知識が豊富なエンジニアがおこないます。

 

なお、AWSエンジニアの年収や仕事内容について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

副業でも稼げる

AWSの知識を習得していれば、副業で稼ぐこともできます。

なぜなら、クラウド自体の必要性が高いだけでなく、中でもAWSは需要が高いことから副業の案件数も多いからです。

また、現時点ではAWSエンジニアの人数も不足してるため、市場価値も高くなっています。

 

なお、AWSに関する副業について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

AWSを活用している企業

AWSを活用している企業

AWSを活用している企業の一部をご紹介します。

  • 全日本空輸株式会社(ANA)(予約・発券・登場などのデータ蓄積に活用)
  • 株式会社 日本経済新聞社(新聞紙面閲覧機能の画像処理に活用)
  • dely株式会社(料理レシピサイト「クラシル」に活用)
  • 株式会社イープラス(チケット当選結果の自動音声応答に活用)

このように、AWSは有名企業のシステムに活用されています

AWSのメリット

AWSのメリット

AWSのメリットは下記のとおりです。

  • セキュリティに強い
  • コストを削減できる
  • 拡張性・柔軟性が高い
  • パフォーマンスが高い
  • トラブル発生時にリスク分散できる
  • 調達スピードが速い
  • 人的リソースを割かなくて良い
  • 学習しやすい

それぞれのメリットについて順に解説していきます。

セキュリティに強い

AWSは、セキュリティに強いです。

なぜなら、サービスを利用すればセキュリティを常に最新の状態に保てるからです。

自身でセキュリティの管理をしなくても、AWS側が強固なセキュリティ環境を提供します。

コストを削減できる

AWSを利用すれば、コストを削減できます。

なぜなら、サーバーなどのハードウェアを購入する必要がなくなるからです。

また、購入費用だけでなくサーバーの設置場所を準備したり、運用管理するための費用も削減されます。

このように、サーバーが物理から仮想に変わることで、大きなコストダウンが可能です。

拡張性・柔軟性が高い

AWSを利用すれば、拡張性や柔軟性が高くなります。

なぜなら、物理サーバーを増やしたり、メモリやCPUのリソースを変更するのは非常に手間がかかりますが、仮想サーバーであれば、サービス内容を変更するだけで可能になるからです。

システムの成長規模に合わせて、スペックをすばやくかつ簡単に変えることができるのは大きなメリットになります。

パフォーマンスが高い

AWSを利用すると、システムのパフォーマンスが高くなります。

なぜなら、システムに合わせてリソースを拡張することが可能だからです。

メモリやCPUを適切な状態にすることで、パフォーマンスを上げることができます。

トラブル発生時にリスク分散できる

AWSはデータセンターがあらゆる場所に設置されているため、大規模災害やデータ障害が発生した場合でもデータ損失などのトラブルのリスクが分散されます

障害発生時には、自動で他のデータセンターへ移動されるので、安心して運用することが可能です。

調達スピードが速い

AWSなら物理サーバーよりスピーディに調達可能です。

物理サーバーの場合は、ハードウェアを購入して手元に届くまでに1ヶ月ほどかかる場合もありますが、AWSを利用すればその場で調達が完了します

人的リソースを割かなくて良い

AWSを利用すれば、サーバー管理などに人的リソースを割かなくて良くなります。

システム運用中は、ハードウェアやソフトウェアのアップデートなど、様々な運用管理業務が必要です。

しかし、AWSならメンテナンスする必要がなくなるため、運用管理をする人材は不要になります。

学習しやすい

AWSは、大手企業のAmazonが提供していることもあり、学習のための書籍やサイトがたくさんあるため学習しやすいです。

中堅のエンジニアであれば、クラウド未経験であっても「AWS公式ドキュメント」を読めば、各サービスの内容は理解できるでしょう。

サービス別のノウハウが知りたい場合は、「AWSサービス別資料」を読むのがおすすめです。

公式サイト以外にも、AWS関連書籍などがたくさんあるので初心者の方でも安心して学習に取り組むことができます。

AWSのデメリット

AWSのデメリット

AWSのデメリットは下記のとおりです。

  • AWS独自の概念を習得する必要がある
  • 利用料の見積もりが難しい
  • トラブル対応が難しい
  • ダウンタイムがある

それぞれのデメリットについて、順に解説していきます。

AWS独自の概念を習得する必要がある

AWSを利用する場合は、AWSの独自の概念を習得する必要があります。

今までオンプレミスでシステムを運用していた場合は、AWSの様々なサービスについての基礎を身につけることが重要です。

場合によっては、AWSの認定資格を取得する必要があるかもしれません。

利用料の見積もりが難しい

AWSの利用料は、従量課金制になります。

そのため、使った分だけ利用料が発生するので、月々の利用料を見積もるのが難しいかもしれません

ランニングコストが固定ではないことに注意しましょう。

トラブル対応が難しい

万が一、AWSに障害が発生した場合には、自身でトラブル対応をする必要があります。

AWSはセキュリティも強固でトラブルにも強いですが、障害が発生する可能性はゼロではありません

AWSの知識があまりない状態で、任せっきりにしていると、いざというときのトラブル対応ができず、システムがダウンしてしまう可能性もあります。

ダウンタイムがある

AWSにはダウンタイムがあります。

なぜなら、サービスを継続するために、メンテナンスのタイミングがあるからです。

メンテナンスのタイミングはシステムが使えないので、スケジューリングを事前に済ませておきましょう。

AWSのサービス

AWSのサービス

AWSのサービスは下記のとおり、多岐に渡ります。

  • 分析
  • クラウド財務管理
  • コンピューティング
  • コンテナ
  • データベース
  • ウェブとモバイルのフロントエンド
  • IoT(モノのインターネット)
  • 機械学習
  • ネットワーキングとコンテンツ配信
  • セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス
  • サーバーレス
  • ストレージ

このように、非常に豊富なサービスを取り揃えています。

企業として導入することの便利さはもちろん、エンジニアとして活躍するチャンスもたくさんあるということです

それでは、各種サービスについて、順にご紹介します。

分析

分析のサービスはパフォーマンスを重視した設計になっており、大量データを扱うことが得意です。

ビッグデータの分析や、運用上の分析から、リアルタイムにデータを移行する製品もあります。

また、分析サービスに機械学習の要素が含まれるものもあります。

クラウド財務管理

クラウド財務管理のサービスは、コストを見える化・最適化したり、予測・制御することが可能です。

各企業の予算編成に応じて、動的にコストや使用状況を予測することができます。

また、予想がしきい値を超えた場合に通知を受けられるサービスもあります。

コンピューティング

コンピューティングのサービスでは、サーバーレスで高セキュリティのサービスが受けられます

代表的なものに「Amazon Elastic Cloud Compute(EC2)」があります。

EC2は、仮想サーバーを利用できるサービスです。

Elastic(伸縮性)の名のとおり、仮想サーバーのスペックは自在に変更可能になります。

コンテナ

コンテナのサービスは、様々な場面で活用されており、クラウドのコンテナの約80%がAWSだといわれています

AWSのコンテナは、セキュリティや信頼性が高いです。

なお、EC2でコンテナを実行すれば、クラウドコンピューティングの環境を完全に制御することができます。

このように、他のAWSサービスと組み合わせることで、より良い環境を作ることが可能です。

データベース

データベースのサービスは、目的に沿ったエンジンを選ぶことが可能です。

また、大規模システムでも高いパフォーマンスを得られます

代表的なサービスに「Amazon RDS」があります。

Amazon RDSはAWS上のRDBで、これを使えばOracl、PostgreSQLなどのデータベースを簡単に作成可能です。

また、データベースの管理が不要で、パッチも適用してもらえます。

ウェブとモバイルのフロントエンド

ウェブとモバイルのフロントエンドのサービスは、ウェブやモバイルのアプリケーションの構築を手助けしてくれるサービスです。

「AWS Amplify」という開発用プラットフォームを使えば、セキュリティに強く拡張性の高いアプリケーションを比較的簡単に作ることができます

IoT(モノのインターネット)

IoT(モノのインターネット)のサービスは、企業の成長を加速させることを目的としたサービスです。

デバイスは数十億、メッセージは数兆に対応しており、信頼性が高くなっています。

IoTデータの収集や保存だけでなく、分析も可能です。

機械学習

機械学習のサービスは、AIと機械学習がセットになっています。

目的に応じたモデルがあり、ニーズにあった機械学習をすることが可能です。

AIや機械学習により、人間の仕事を奪うのではなく、パフォーマンスを上げることを目指しています

ネットワーキングとコンテンツ配信

ネットワーキングとコンテンツ配信のサービスは、安全性の高いネットワークを提供しています。

世界中どこでも常時、ネットワーク管理とトラフィックのモニタリングをしており、機密性が守られています。

また、AWSのネットワークは、高速な通信と高い応答性のアプリケーションを提供することが可能です。

セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンス

セキュリティ、アイデンティティ、コンプライアンスのサービスは、クラウドでアプリケーションを保護することを目的としています。

IDのアクセス管理や、予期せぬ動作をした場合に検出するなど、安全性を高めるための機能を持つのが特徴です。

なお、クラウドコンプライアンスは、クラウドの使い方に関する規制になります。

要するに、クラウドサービス提供者がどのように支援してくれるか、また利用者との間で共有される責任のことです。

サーバーレス

サーバーレスのサービスは、物理サーバーを用意しなくてもシステム構築が可能なサービスです。

代表的なサーバーレスコンピューティングサービスに「AWS Lambda」があります。

AWS Lambdaは、サーバーなしでプログラムを動作させることが可能なサービスです。

開発者はサーバーを意識せずに、ソースコードのみ用意すれば、アプリケーションを実行できるようになります。

ストレージ

ストレージのサービスは、安全かつ機能的にデータを格納することが可能です。

スピーディに導入することができるため、アプリケーションを素早く市場にリリースすることができます。

代表的なストレージサービスは「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」です。

Amazon S3は、データ格納量が無限なので、容量を気にせずに使用することができます。

また、耐久性にも優れており、データ損失の確率が非常に低く安全です。

エンジニアなら習得必須!AWSはメリットが多くサービス内容も豊富まとめ

まとめ

この記事では、AWSについて解説してきました。

 

AWSは、Amazonが提供するクラウド(クラウドコンピューティングサービス)です

サービスの種類が非常に多く、安全で便利なので世界シェア1位となっています。

AWSの需要はかなり高く、習得したエンジニアは市場価値が高くなるでしょう。

 

サービスの種類が多いことから、学ぶ分野の絞り込みが必要ですが、公式サイトの解説や書籍も充実しているため、学習しやすいです。

AWSの便利さやクラウドの重要性に気づいた方は、習得を目指してみることをおすすめします。